月下の棋士 (1) (ビッグコミックス)
勝負師の生き様をこれほど鮮烈に描いた漫画はなかなか無いと思う。画面から溢れる緊張感、漂う哀愁、切ないまでの将棋への思い。
人間の汚い部分みたいなのも描かれていますが、それも含めて美しいです!
全32巻と長いですが物語りにぐいぐい引き込まれるので、一気に読破できます。
Very best
これは、最近ファンになった方にもオススメですし、改めて聞きなおすということで前々からのファンの方にもオススメの一枚です。
シングル曲と、トニセンとカミセンそしてカップリングなどが分かれていて2枚組みになっています。
V6が最近気になるなぁという方にもオススメです!!
将棋+トランプ
何とも評価しづらいものですねー。
帯に短したすきに長し、をカードの実物で見せられた実例の一つとして自分はカウントします。
トランプとしては少々小さい。将棋としては大きい。この評価に尽きるかもしれない。
カードは一級品を感じさせますので★5でもいいんですが、最近カードゲームをやり始めで片っ端からスリーブに入れていることを考えるとこのカードにあう大きさのスリーブが存在しないこと、収納もいまいちということから星を一つ減らしました。カード単体は頑丈です。
さて内容ですが、
将棋をカード化する際のギミックに興味があったので入手したのですが、なるほどーへへーってな感じでアイデアは感じさせます。
そして、そのアイデアこそがキモで、普通のトランプとしても使えますし、アドバンスドトランプ(?)として裏から存在がわかるカードが一部混じったカードを混ぜてでも遊べるところが大切です。(全部裏からわからないトランプとしても当然使えます)
このカードでしかやれない、やりやすいカードゲームを自分で編み出せばいい。
そういう可能性を秘めたトランプとしての評価もできます。
一方将棋は、まさかそのまんまだとは思いませんでした。
カード化=コンパクト化という固定概念を吹っ飛ばした意味ではいい経験でした。
追記:トランプ将棋なる遊び方があるようです。
将棋板と将棋の駒を用意して、この駒カードをトランプのように1枚引き、それを動かして将棋をするという遊び方。
王手のときには王を動かす、あい駒するなどのルールをくわえて遊ぶそうです。(未プレイ)
月下の棋士 (1) (小学館文庫)
規則に憑かれた男たち、勝負に憑かれた男たちの壮絶な心理劇を描き出した傑作。
「将棋」マンガとして読むものたちには物足りぬことだろう。なぜなら、このマンガにおいて
将棋はあくまで、象徴的な素材でしかないのだから。
コマの動き、各種の禁則、そして何よりも己の脳……命を賭して、そうしたルールをときに
愉しみ、ときにルールに煩悶し、そしてねじ伏せることを求めた狂気の軌跡を記述すること、
それこそがこのマンガの主題。
誰かが言った。
スポーツとは近代化された戦争、ルールの下で戦われる代理戦争に他ならない、と。
この定義、将棋についてもまた然り。すべてゲームというものは、相手と戦い、ルールと
戦う。たかがゲーム、されどゲーム。極限まで己の神経を削り「猖獗」のそのときを待つ
こと、そのひとつのシンボルが例えば迸る鮮血。
本因坊秀哉を描いた川端康成『名人』は、囲碁をモチーフに、似通った主題の下で書かれて
おり、これもまた、佳作。
数学の世界に場を変えて、規則をめぐる熱情と狂気を記した作品としては、ドキアディス
『ペトロス伯父と「ゴールドバッハの予想」』。
真に将棋に命を懸けた天才ということであれば、何を措いても忘れてはならない、大崎善生
『聖の青春』。病によって条件づけられた己の生を将棋とともに燃やし尽くした村山聖の
歩みを辿る驚愕の名著。
月下の棋士 全32巻完結(ビッグコミックス) [マーケットプレイス コミックセット]
プロ棋士が監修しているだけあって、将棋界の異様さ、異常さ、非日常性はよく表現されている。しかし、今となっては古い時代設定に頼った物語としての線の細さ、人物描写の浅さ(武者小路のようなバカであればこの程度の描写が丁度良いと思うが)は興ざめする。また、ルールをはじめとした将棋の世界を手際よく説明するための反作用だと思うが、作り話の雰囲気が充満したご都合主義的な展開が目立つ。せっかく将棋という題材に合った画風を持っているのに、それが充分に活かされていない様をみるのは本当に残念だ。 ただし、存在価値さえ疑われる凡百の漫画に比べれば読みごたえはあることは付言しておく。