【永久保存版】映像で綴る20世紀の記録DVD10巻セット(1900~1999)
おおまかな流れは、時間軸に沿って有名な事件や出来事がピックアップされ、
それについての実写フィルムを使用しながらタイトルごとに4分から6分程度の解説が繰り返されます。
それが1巻あたり10タイトルほどあり、詳しさよりも網羅性が重視されていました。
誰もが知っている悲惨な出来事をなぜ起こってどうなったのか、
また、歴史の教科書には載っていないような歴史的な発明や出来事についても触れられています。
日本語音声解説でわかりやすく、予想外に面白いので一気に全巻見きってしましました。
私は値段があまりにも安いので期待せずに購入しましたが、良い意味で裏切られました。
もちろん本家「映像の世紀」には及びませんが、十分に見る価値のある作品だと思います。
私の感覚ですが10巻で10000円払ったとしても満足していたでしょう。
このクオリティでいったいどうやって定価4980円に抑えたのかが不思議なくらいです。
とにかくオススメです。
池上彰の戦争を考える~戦争はなぜ始まりどう終わるのか~ [DVD]
このDVDは,内容が的確に編集されていて、とてもよかったです。池上さんの説明は定評があります。とてもわかりやすいです。時事に興味のある方にはぜひお勧めします。
経済ラップ 株式投資編
正直、歌詞は経済に詳しい方が耳にすると薄っぺらいと感じるかもしれません。
歌で出来るだけ具体的な例を挙げながら、わかりやすく解説しているので…。
逆に、経済を勉強し始めた人や、曲のタイトルを見て「この言葉って何だろ?」と思った人は一度聞いてみると良いかもしれません。
曲のリズムも悪くないと思います。
MP3で「連結決算」や「減価償却」といった会計的な歌もあるので、CDの続編を期待したいです。
伝える力 (PHPビジネス新書)
ニュースを分かりやすく解説することで有名な池上さんの著書です。
本書はビジネス書ですが、「話す」「書く」「聞く」といったコミュニケーションは誰にとっても必要なものですよね。
誰もが行っているコミュニケーションについて見直す上で、とても参考になりました。
池上さんの本というだけあって、読みやすく、わかりやすいものでした。
個人的には、「悪口は本人に面と向かって言えるレベルにとどめるべき」という点に非常に共感しました。
すごくリアルな、コミュニケーションにおける線引きだと思います。
池上彰の政治の学校 (朝日新書)
著者、いや池上さんが、政治の基本から日本政治の課題をテレビさながらのわかりやすい語り口で解説する本。2年前まで、日本の選挙特番は型にはまっていた。選挙区ルポ、候補者インタビュー、政治記者や評論家と与野党幹部が今後の政局を占う……。有権者不在の特番だった。テレ東にもかかわらず、選挙特番で視聴率民放二位になった池上さんは「公明党は創価学会の関係」など、政治のプロには当たり前すぎて語らなかったことをあえて聞いた。池上さんは日本政治の課題に、「政治にあまり関心がなく、移り気な有権者の意識があるのではないか」と見る。そのため、今の政治は支持率に左右されがちで、政治家も人気取り、場当たり的政治に陥るという弊害がある。有権者も新しい政党に期待しては裏切られる「青い鳥」状態なっていると指摘している。
本書では、政治学概論の授業では必須の「選挙」「国会」「政党」「内閣制と大統領制」「官僚」などの概念を、今の日本に当てはめながら、自分のエピソードを交えつつ解説している。池上さんの真骨頂は、こうした概念をうまく消化して自分の言葉で整理して理解させた上で、現実にリンクさせられている点にある。その延長線上で、欧米政治に学ぶべきではないかと提言もしている。私が頷かされたのは「選挙権を18歳に引き下げれば、投票習慣が身につき世代間格差の解消になる」「米大統領選や英下院選のように、候補者を試練にさらして育てないと、世襲議員ばかりで政治家がひ弱になる」「学級委員を決めるノリで大統領候補を選ぶ米政党の地区集会は民主主義の原点」という話だった。確かに、日本人は政治に如何わしさを感じているが、そうではない。真面目に考えて選良を送る義務が国民にもある。
政治知識ゼロで白紙から学びたいという人には、本書を薦める。池上さんは今の日本では珍しく党派色が非常に薄くバランスの取れた視点を持っていながら、問題意識は的確で、主張もはっきりしている。本書でも、好悪がはっきりでやすい橋下政策について、評価しつつポピュリスティックな手法を冷めた目で分析している。また、政府審議会入りの誘いを断るなど、誰からも独立した立場で物事を考えられているのも魅力だ。
そして、政治学を学んだ人、政治に関わる人、政治に関する本をかなり読んでいる人にも薦めたい。日本には、こんな政党があって、国会は二つあって、「一票の格差」問題があって……本書の内容はバカバカしいほど当たり前かもしれない。だが、池上さん視点で改めて読み直すと面白い。また、テレビ報道に「解説」という革新を起こし世論に圧倒的な支持を持つ、池上さんの政治経済への発言は今の日本で強い影響力を持つ。彼の考えは、今後何らかの形で取り込まれる可能性がある。彼の考えを知ること自体に意義があると見るべきだ。