恋文 (中公文庫)
往復書簡のみで語られる恋物語。
切ない想いが行間に溢れて・・・恋する女に私も変身できそうです。
家庭を持ってしまった男にはそれまでの歴史の積み重ねがあり
簡単に放棄できないその人柄にも魅せられますがその傍らに位置する人にはなんとも表現しがたい切なさもありますね。
出逢ってしまったふたり・・・・好きな言葉です。
そして、もしあなたと出会っていなかったら・・・そう思えることの素敵さに感動しました。
どんな境遇になってもどんな場面に遭遇しても前向きに考えて行きたいとそう思いました。
この「恋文」を読んで、「トリアングル」を読んでますます万智さんの歌が好きになりました。
いつかA列車に乗って [DVD]
夜な夜なジャズクラブに集まる常連客の人間模様が
切なく描かれています。
主演の津川雅彦が渋い。絶品。
劇中でサックスをばりばり吹きまくる店のスタッフが
加藤剛の息子、大治郎。ハリウッド進出で名を上げた
栗山千明も重要な役どころ。さらには小林桂樹、
愛川欽也、峰岸徹などなど、ベテラン勢が
ちょこっとずつ現れては消えていくゼイタクな作り。
そして何より、ジャズクラブ「A-Train」のセットにリアル感がある。
南青山のBと六本木のSと鎌倉のDを足して割ったような、
ホントにどこかにありそうな店。
派手さはないけれど、じんわりしんみり効いてくる佳作。
水島新司の世界
野球狂の詩、一球さん、ドカベン(初期)、どれも漫画もアニメも大好きでした。
このCDを購入したのはかなり前です。
手にした時は本当に感動の嵐でした。
「野球狂の詩」「勇気のテーマ」の堀江美都子さんの澄んだ歌声から、
勇気の純粋な情熱が伝わってくるようです。
「北の狼南の虎」は確かアニメではスペシャル枠で放映したと思います。
その回の主人公、火浦健の心を表したかのような二曲
「北の狼南の虎」「かあさんの灯」は本当に心に染み入りました。
歌っているのがまた水木一郎氏という、本当に贅沢な作品です。
私は「一球さん」を読んで運動オンチながら野球のルールを学び、
このアニメで声優水島裕のファンになったほど思い入れのある漫画です。
そして「ドカベン」
歌詞のよくわからなかった挿入歌が全て入っていて、とても嬉しかった記憶があります。
当時、土井垣監督が(漫画の中で)入団したチーム、
日本ハムファイターズのファンになったほど影響された漫画です。
当然、これらは今聴いてもとても新鮮で、当時の思い出にひたることもできます。
本当に感動がいっぱいの宝物です。