禁じられた遊び/ナルシソ・イエペス
亡くなって10年以上経過しましたかね、イエペスは可也来日しました。彼はNHKのインタビューで「禁じられた遊び」は私が作曲して母に贈ったものだ、と断言していたが一般的には現在でも「古い民謡」としか認知されていない。しかし乍らこの曲のお陰でどれだけギター人口が増えたことか計り知れない。名画禁じられた遊びは古いカタロニア民謡やラモーの二つのメヌエットなどを加え、セゴビアの助言も聞きながら完成し、世界中にイエペスの名を轟かせた訳ですね。このディスクには「おはこ」の名品ばかり、特にサンスのスペイン組曲は彼が良く取り上げる曲で生粋のスペイン音楽家と感じさせる一面だと思います。
どこかで聴いたクラシック クラシック・ベスト101 PARTII
ディスク6は抜粋の曲が多すぎる。だいたい6枚で101曲は無理がある。抜粋をなくして80曲くらいに減らしたほうがいい。101曲にするなら、ディスクを増やしてほしいね。コストの問題もあるんだろうけど。エイベックスは、100曲で10枚組にして、フェードイン、フェードアウトは一切ないけど、演奏がいまいちな楽団ばかり。こうしてみると、広く浅く聴いてしまいがちになる。
バッハ:リュート作品集
イエペス氏の作品ということで、10弦ギターによる演奏かと予断と偏見を持って買った。
本作品で、イエペス氏はリュートを弾いている。
初めて聴いたときは、バンジョーか?と思った。
ギターのリバーブ感とは異なる、独特の乾いた印象。
リュートという楽器をよく知らないので、そんなもんか、という受け止め方である。
普段、イエペス氏の謙抑的なアプローチとギターの豊潤な音色の組み合わせに、えもいわれぬペーソスを感じている。
リュート作品では、イエペス氏のドライさが強調された印象だ。
お約束のBWV996Eマイナーもしっかり収録。
本作品は、6弦ギター奏者にとっては、
イエペス氏という斯界最高峰のギター演奏家の解釈による
オリジナルの音の動きを知ることができる点で、
古典楽器専門家によるマニアックな音源とは違う価値を持つと思う。