Tamar Braxton as Toni Braxton 8/16/2012
Tamar mocking her sister Toni during background singer auditions..8/16/2012..Please comment and subscribe
精巧に貼られた伏線、オマツリ島の謎、男爵に抵抗する人たちの人間ドラマなど、より高い年齢層を視野に入れた完成度の高さです。
男爵が執拗に『仲間』にこだわる理由、オマツリ島に隠された恐ろしくも悲しい秘密とは……ラストはハンカチなしに観られませんでした。
難点は、本来のワンピースとあまりに違う世界観ということでしょうか。
笑って見られるのは「地獄の試練」一回目まで。中盤以降は暗めの展開が続き、予告編からは想像もつかないエグいシーンも出ます。
これまでの子供向け映画から一歩踏み出し、新しい路線に挑戦した異色作品、と割り切って観るのが良いと思います。
映画は映画で、細かい部分(それこそが原作の深みではあるのですが)はさすがにはしょられているにせよ、ストーリー自体はきちんと作られています。従って、続きを知りたくてこの第二部から読んでも特に問題はありません。後で第一部を読んで、映画では出ていなかった部分を見て「そうだったのね」と確認すれば、!ち!?らためて原作の細かさ、トールキンの、登場人物への愛情がわかると思います。
この第二部の冒頭までで映画の第一部は終わっています。旅の仲間が3つのグループに分かれてしまったので、第二部からはいささか話を追うのが大変になります。グループごとにその行程が書かれ、時間軸が一つではなく、場面が変わると時間が戻ったりするので・・・。時々頭の中を整理したり、地図と見比べながらという感じであればなおわかりやすいでしょう。(映画を観た人ならプログラムや、これから第二部を見る人には宣伝用パンフ、あるいは『中つ国歴史地図』などが役に立ちます。または、単行本7巻『追補編』の年表を。)
とはいえ最も盛り上がる部分であり、トールキンが作り出した歴史物語3万年!のハイライトでもある指輪??!!争、即ち中つ国の自由を賭けた戦いが描かれ、先へ先へと進みたくなること必至です。何度でも読み返せばいいので、まずは心のままに読み進むのがいいでしょう。