膵炎の人の食卓 (美味しい・ヘルシー・クッキング)
家族がすい炎になり、購入しました。病気の基礎知識、気をつけるべきことがわかります。メニューも作りやすいもので、ポイントをおさえれば特別なものでなくてもよいとわかり、安心しました。すい炎に関する本は意外に少なくて、けっこう探しました。病気と暮らしていくための基本になる一冊だと思います。
胆石・胆のう炎・膵炎の人の食事 (健康21シリーズ)
自分が胆のう炎になり、食事に注意するために購入しました。
胆のう〜膵臓の働きや、胆石症の説明など参考になりました。
結局は胆のう自体を摘出しましたが、コレステロールや血糖に注意するためにも参考にしていきたいです。
肝胆膵の画像診断―CT・MRIを中心に (『画像診断』別冊KEY BOOKシリーズ)
近年の疾患概念の変化や診断技術の進歩に合ったup to date な内容であることに加えて、中上級者向けな内容も豊富に収載されています。『肝の画像診断』(医学書院、1995)以来の、中上級者向け新・定番教科書として最もお薦めできる和書の登場です。
520ページの大ボリュームのうち約半分を肝疾患に費やしており、従来の教科書ではさらりと流されていたような細かい副所見や、新しい疾患概念も1章ずつ使って、成因や画像所見、鑑別のポイントなどが、丁寧に解説されています。
具体的には、肝内shuntのパターンやそれがEOB肝細胞相で染まり抜けることがあること、low grade/high grade dysplastic noduleから(early HCC)、高分化型HCC,、classical HCCに至るスペクトラムや、比較的稀な腫瘍(EHE、偽リンパ腫、SANT、etc...)などなど、これまで原著英語論文をあたらないと調べにくかった内容が盛りだくさんで素晴らしい限りです。
最後に、個人的に気になった箇所を挙げます。
p253 Wilson病の章: Wilson病に伴う肝硬変は、他の原因による肝硬変と区別困難との記述がありますが、EJR 2007:61:25-32 にもあるように、Wilson病の肝硬変では尾状葉が肥大しにくい傾向があり、またHCCの合併も稀とされています。小児で尾状葉肥大の目立たない肝硬変を見た場合には、Wilson病の可能性を考えると報告されています。
その他誤字など
p391 図1 caption: 肝表出傍に見られる→肝辺縁に見られる
p474 1章上から4行目: 脾は膵門部を除くと→脾は脾門部を除くと
p504 下から5行目: 血管腫瘍結節→血管腫様結節
膵臓の病気 急性膵炎、慢性膵炎、膵臓ガンの治し方 (健康ライブラリーイラスト版)
膵臓は、脊椎動物の器官のひとつで、膵液と呼ばれる消化酵素を含む液体を分泌し、
それを消化管に送り込む外分泌腺である。
また、膵臓の中には、ランゲルハンス島と呼ばれる球状に小さな細胞の集塊が無数に散らばっている。
ランゲルハンス島は、1個1個が微小な臓器と考えられ、インスリン、グルカゴンなどのホルモンを血液中に分泌する内分泌腺である。
デコの分泌に異常が出ると糖尿病になるのであるが、本書では急性及び慢性の膵炎、肝臓がんが取り上げられ
糖尿病には言及がない。
急性膵炎診療ガイドライン〈2010〉
ま、ガイドラインです。それ以上でも、それ以下でもない。
(膵炎治療をする可能性のある)消化器内科医であれば、目を通しておくことは必須です。他科の方が個人的に買って目を通す必要性はないかもしれませんが、いつやってくるかもわからないのが急性膵炎。少なくとも院内に一冊はないと、困るかもしれません。搬送の適応基準もありますので、専門外の方が高次機能病院に搬送要請をするときにも参考にしてください。
前版とは厚労省の診断基準の変更があり、一部変更していますが、大まかな内容は変わりません。ただ、重傷膵炎は死亡率が高い疾患です。現行ガイドラインを参考にしながら治療をしないと、痛くもない腹を探られることも無きにしも非ずということで、防衛的にも読む必要がある本でしょうね…。少なくともこの本をクリックした方に対して、読まない理由、星を下げる理由は思いつきません。
ただ、ほかの重傷疾患のガイドラインと同じく、保険適応の問題、費用の問題で推奨度が下げられている治療内容もあるので、専門医と相談のうえで治療内容は決めてください。