推理小説 (河出文庫)
ラストは無理やりな感じがしたので、
ミステリが好きな人からすると微妙かもしれませんね。
でも登場人物が魅力的だったし設定自体もオリジナリティが
あって良かったと思います。
ちょっと文章の書き方とか、途中で余談が入ったりとかは、
どうかと思いました。
場面が小刻みに変わり過ぎて読んでいて落ち着かなかった。
ベンチャーズ歌謡大全 ベンチャーズ・トリビュート
「エレキブーム」で日本中「テケテケテケテケ」というサウンドが大流行の頃です。自分の小遣いで最初に買ったのがベンチャーズのレコードでした。当時のエレキバンドのグループの中で一番人気があり、とても分かりやすい特徴あるサウンドを持っていました。
このCDは、そんなベンチャーズが、大好きな日本の歌手のために、様々な曲を提供したもので、全てがオリジナルという当時のファンを泣かせるようなCDです。
渚ゆう子が歌った「京都の恋」と「京都慕情」がとても懐かしかったですね。地元京都の高校に通っていた時、深夜放送のラジオ番組によく流れていた曲です。日本の優しい女性のイメージが盛り込まれていたのでしょうか。
欧陽菲菲の「雨の御堂筋」も大ヒットしました。彼女のたどたどしい日本語が妙に雰囲気をもたらした曲でした。大阪を歌った曲の代表のような歌謡曲でしたね。
山内賢と和泉雅子の「二人の銀座」もベンチャーズの曲だったのですね。知りませんでした。デュエット曲として今でも我々50代のものには今でも歌われる曲です。
ベンチャーズのサウンドと懐かしい歌手の歌声を聴くと、青春時代のあの頃の思い出も一緒に蘇ってきます。
ロッセリーニ家の息子 略奪者
ロッセリーニ兄弟の長男の話です。 危機の迫った受けを日本から華麗とも言える奪略ぶりでシチリアまで拉致して来るわけですが。 そこからが何ともヌルいと言いますか、シチリア観光本やワイン本を読んでる気になったりします。 任侠の血を継いでると言う受け設定ならもう少し受けに強さが欲しかった気がしますが、その血を疎ましく思っているのなら優しく穏やかな性格になるしかなかったのかな。
共犯者 ロッセリーニ家の息子
シリーズの「共犯者・・」から呼んだのですが全作が気になり読破。
すっかりはまっちゃいました♪
登場人物が「いるはずねーだろっ!シチリアの親父なんてTシャツ短パンできったねーのにっ!」とまぁ、つっこみどころが満載なのもあえて
置いといて。
いいんです。夢と幻想と妄想の世界ですから。
攻めも受けも良い男だから♪(あ・・鼻血とヨダレ)
特に好きなのが第一作でシチリアワインや歴史、風土について長男が
語るところがいいです。シチリアの景色が見えるようで・・。
イタリア語を勉強していて文法の先生(大学院生)がシチリアに留学経験が
あるので色々話は聞いていたのですが・・う〜〜ん。
行きたくなりました。
ヤン・シュヴァンクマイエル 悦楽共犯者 [DVD]
この映画を観ているうちに、私はある欲求に駆られました。私のそれは食欲に類似していて、しかし性欲にも近い感覚、映画のラストシーンでは、強い睡魔に襲われて眠りに落ちる時の深く沈んでいく様な感覚までありました。この映画は、アパートの若い男・その隣人・郵便屋の女・その女の知人のアナウンサーの女・その夫・アナウンサーのファンの男・若い男の通う本屋の店主・の繋がりをフェチと日常生活を通じて画いています。動物の持つ欲求が、日常生活の中で様々な物と結びつき影響し合い、人間の欲求(フェチ)となっていくのが実感できました。