GERMS 狙われた街
今までの中で一番やる気をなくしたゲームです。でも、今までの中で一番求めていたゲームでした。
なんせ、自由度の高いゲームです。ストーリーはどうでもいい、仮想世界をうろつきたいという方にお薦めかな。
ただ、一人称視点のゲーム(DOOM系。でなければサイレント・エコー系)で、町とダンジョンを探索するのだけど、町の背景はグレー一色な上、自分以外誰も歩いていないところが寂しい。レストラン(ここはちゃんと人がいる。)で食事ができたり、車に乗れたり(操作性悪い)、電車に乗れたり(無人)、武器屋で武器を買ったり、と何でも出来るところが魅力的かな。あとダンジョンは、攻撃してもありえないほど外れる。
以上のことを承知の上で私は二回目の購入をしました。
文庫 銃・病原菌・鉄 (下) 1万3000年にわたる人類史の謎 (草思社文庫)
地球上の各地域における文明の進歩の違いは、民族間の優劣の違いによって決まったのではなく、環境によって生じたものであることを壮大なスケールで検証している大著。こちらは下巻である。
農業や畜産を元に定住社会ができたからこそ、文字や様々な発明が生まれることになった。ユーラシア大陸は横に長いので、同じ農作物が広まりやすかった。様々な文化も伝わった。しかし、他の大陸では事情が違った。
特にこの下巻では、オーストラリア大陸とニューギニア、アフリカ大陸、そして中国とその周辺国の文明発展の特徴について解説している。首長社会が国家形成へとつながったことやその条件。「必要は発明の母」ではなく「発明は必要の母」という例が歴史上は多くある。4万年前には最も進歩した人達が住んでいたオーストラリアは、乾燥しているうえに気候のバラつきが大きいことがアボリジニたちの生き方を制限することになった。ニューギニアのマラリアなどの病気がヨーロッパ人の本格的な進出の妨げになった。エスキモーは生存できても西洋文明が根付くことができなかった北極圏の厳しい自然。中国の南部と北部はかなり違うが、相互に移動が簡単で比較的早くから統一の試みがなされてきた。実はかなり多様なアフリカ大陸の人種間の移動の歴史と言語の関係。
大変見事で、一読の価値のある本である。しかし、何度も何度も同じ話が出てきて、下巻になるとちょっとくどさを感じる。ちなみに、この著者は文系出身ではなく、カリフォルニア大学ロサンゼルス校医学部の教授だということだ。
文庫 銃・病原菌・鉄 (上) 1万3000年にわたる人類史の謎 (草思社文庫)
「人類社会の歴史の各大陸ごとの異なる展開こそ、人類史を大きく特徴づけるものであり、本書のテーマはそれを解することにある」。
ピュリッツァー賞、コスモス国際賞を受賞した名著。単行本よりお安く、かさばらない文庫版が登場したのを機会に読んでみた。過去の欧米の歴史書はヨーロッパ史を中心に展開しているものが圧倒的に多いが、本書はかならずしもそうではない。1500年当時の力関係が現代社会の不均衡形成に大きな影響をもたらしたことを認めながらも、なぜそのような地球上の各地域における違いが生じたのかという理由について的を絞っている点が特徴である。
とても面白い。最後の氷河期が終わった13000年前から、人類の文明の進歩には地域によって大きな差が生じるようになった。それを、ユーラシア大
陸、南北アメリカ大陸、点在する太平洋のミクロネシアの島々、オーストラリア大陸といった地理的な特徴の違いから読み解いてゆく。日本も時々登場する。重要なのは、元々の環境の違いであり、各地域の特性の違いによる農業や技術伝播のしやすさであり、各民族や人種それ自体の才能や資質の違いではない。
狩猟採取と農耕は2者択一で選ばれたわけではないようだ。栽培可能な野生種と気候条件に恵まれていたことが、農業に基づく本格的な定住社会の形成の下地になる。肥沃三角地帯はこの点でまさに好条件が重なっていた地域である。一般的に気候をはじめとする自然環境は南北より東西の違いの方が違いが小さく済むから、東西に長いユーラシア大陸はタネや技術の各地域への伝播には有利だった。家畜化に適した動物の存在の有無も重要。そして、動物と人間が一緒に住むことで様々な病気が人間社会に広がり、それに対する免疫を獲得できた人々が新大陸に進出したときに、南北アメリカ大陸では大きな悲劇が生まれる。
銃・病原菌・鉄というタイトルにある3つは、地球規模の大きな歴史の流れを解き明かすための推理を行う上で、名探偵が着目した重要なキーポイントである。知的好奇心を満足させる見事な一冊。
Mia
最初に聞いた時にはあまりなじめなかったけど、何度か聞いているうちに好きになりました。このThe GermsはL.Aの伝説的なバンドで、いまだに多くの人たちにリスペクトされています。この作品は彼らのベスト盤で、クラシックなパンクを聞けます。パンク好きの人は押さえておきたい1枚ではないでしょうか。