仕掛け、壊し、奪い去るアメリカの論理 ~マネーの時代を生きる君たちへ~ -原田武夫の東大講義録-
この本を最初に読んだ時、私は、外務省をクビになった人が金儲けのために書いた本で、つまらない本を
買ってしまったと後悔した。右頁が基本用語の説明になっているのも露骨なページ稼ぎだと思った。
この本は2007年1月の出版だが、その後、アメリカの金融危機が顕在化し、金融資本主義の実体をテレビ
などで知るようになり、改めてこの本読み返してみると、かなり先進的な本であったことがわかる。
「紙切れ一枚を右から左にコンピュータの画面上で動かすだけで莫大な価値が生まれる」金融資本主義の
時代になり、「日本に米国流のスタンダードを受け入れさせ、これを通じて日本の国富を米国が否応なく
奪いさっていくためのシステム作り」が行われており、その米国のエージェントが「構造改革派」であり、
郵政民営化もその一つだという。
「私たち日本人全員が想像もできないくらい大きな罠にはまってしまった」ともいう。
ただこの本は株式投資のアドバイスのようなページがあり、また著者の別著にはタイトルをみる限り、
その種の本があるようで、著者のスタンスが今ひとつはっきりしない。それがせっかくの本の価値を半減
させているように思う。
おしえて! もんじゅ君―これだけは知っておこう 原発と放射能
毎日、原発や放射能のニュースを分かりやすく噛み砕いて解説してくれるツイッターの人気者・もんじゅ君。
ツイッターでいつも見ていて、もんじゅ君の優しさに癒されつつ、たまに混ざる原発批判のピリッとした毒に痛快な思いをしている。
この本のもんじゅ君の解説を読むと、原発や放射能について、今まで知っているつもりだったことが実は理解できていなかったり、
世間で言われていることが実際は違っているかもしれないということに気がつく。
例えば、原発推進派のよく口にする「原発は二酸化炭素を減らすのに必要」ということ一つにしても、
実は原発を止めた国のほうがCO2を削減できていたり、そもそも原発がCO2を出さないにしても
放射性廃棄物という「廃棄できないもの」を残し続けてしまうのがいいことなのか、といった示唆に富んだ内容が語られている。
原発を止めた国のほうがCO2を減らしているというのは、恥ずかしながら初めて知った。
また、被災地を応援したい気持ちはやまやまながら、「食べて応援!」という意見には今まで何となく違和感を持ってきたが、
その違和感の理由をこの本で知ることができたのもとてもよかった。
何より、もんじゅ君がこの本で一番訴えていることは、多様な視点を持とう!ということ。
反原発にしろ、原発推進にしろ、一つの情報源、一つの意見だけに凝り固まっていては、見えるものも見えなくなってしまう。
盲信的になってしまうことが一番恐ろしいこと。
みんなで考えたり、話し合ったりして、多様な意見があることを知るのが大切というのは、
ついついある立場から発言してしまいがちな原発問題にあって、貴重な考え方だと思う。
いろいろな意見を知るという意味で、大友良英さん、松田公太さん、藤波心さんへの三者三様のインタビューを読めたことも収穫だった。
決して多いページ数ではないのに、分かりやすく、コンパクトに必要なことがまとまり、なおかつここまで示唆に富んだ本は、なかなかないのではないだろうか。
「非」公式キャラクターの本を出した出版社の英断にも感謝したい。
フジテレビ開局50周年記念DVD 君が嘘をついた DVD-BOX
この作品に限ったことではないのでしょうが、ドラマに使用されているBGMが微妙に放映当時とは変わっています。
著作権などの配慮でしょうが放映された当時のままで発売してほしかったです。
ドラマの内容は各俳優さんの若いころの演技が見れて懐かしさもあってよかったです。
おまけに撮影風景や出演者のコメントなどの特典ディスクがついていれば最高でした。
KIDS 初回限定 『光』 [DVD]
映画館も良かったけれどじっくり見る事ができるDVDもいいですね。
メイキングもアサトとタケオの掛け合いは楽しくて、
インタビューではタケオとは違う玉木くんに会えます。
男の昭和歌謡 ベスト&ベスト PBB93
それはまさに自らが若かった時代の風の音のように、心地よく響く、魂の音楽、
音の世界がタイムマシンの様に、私たちの心を、あの懐かしい時代に引き戻します。
あの時代を生きた証として! 私はこのメディアを皆さんにお勧めします。