パレード (幻冬舎文庫)
本当にやられた。こういうものを書ける人だとは全然思ってなかった。芥川賞を受賞した「パークライフ」なんかよりも百倍くらい面白いじゃないですか。
怖いですね、怖いですこういう作品は。村上春樹的手法をふんだんに取り込んだ最初の「僕」の語りから次々と変わっていく語り手。文体の変化もキャラの書き分けもものすごいうまいし、完璧なうわべだけの疑似生活が完璧に描かれている。第五章の、自分が住んでいるマンションの部屋を外から見つめる、という倒錯的な視点が描いた虚構性、そして、日常の逆転。いや、うますぎる。
タイトルもね、すごいですよ。哀愁じゃないですか、それ。御祭り騒ぎは続いてくんですね、たぶんこれからも。
パレード (初回限定生産) [DVD]
映画館では観そびれたので、このDVDで初鑑賞させてもらいました。
五名のメインキャストそれぞれが存在感の有る素晴らしい演技で魅せてくれましたが、その中でも林遣都君の従来の好青年のイメージから脱却した熱演に感動しました。
髪を金髪に染めて男娼という設定の難役に挑み、全裸でのモデルシーンや他人の家に忍び込んでの自慰シーンなどをこなしています。
特典ディスクには、劇中のテレビで放映されていた「カルアミルクで乾杯」のロングバージョンが収録されていますが、黄川田将也さんも出演していたことがわかります。
あの空の下で (集英社文庫)
1つ1つの話が短かくて読みやすかった。旅の話が中心で、短い文章の中でもきちんと主人公の日常や気持ち、各国の情景が表現されていて読み応えがあった。個人的には「男と女」や「流されて」などの恋愛系の話が好きだった。「男と女」の話の中で、男が女にデートコースを選ばせる場面はよくこんなこと平気で言えるなと感心した。また、「流されて」はどんな男と結婚するのが幸せか真剣に悩んでいる女性と現実的で無粋な男の話で、男の悪気のない正直が言動がよかった。
東京湾景 DVD-BOX
初めて2004年に放送された時からとてもはまりました。毎週次が楽しみでたまらないほど。仲間ゆきえさんの可愛さも、若さたっぷりのもこみちさんや佐藤隆太さん、それぞれの役者さんみんな味があるし。何よりびっくりしたのは、キラキラと輝くパクヨンハさんの魅力にどっぷりはまりました。
正直韓国ドラマを見たこともない私でしたが、見る目が変わり 本当にステキなキャストに ドキドキハラハラの展開で楽しかった。ラストも良かったですよ。
SWITCH vol.28 No.3(スイッチ2010年3月号)特集:東京事変[運動的音楽論]
シャネルを着こなし、フェンシングの剣をもった林檎さんが素敵で
アルバム「スポーツ」の製作中の林檎さんの姿の描写や
メンバー全員分のインタビューもあり
内容がかなり濃いものになっているので
事変のファンの方なら購入して損はないと思います。
また、林檎さんが描かれた大変可愛らしい絵が掲載されていたのも
個人的にとても嬉しかったです。