逃亡弁護士DVD-BOX
上地雄輔さんは、演じる役ごとに全く別人のような顔を見せるすごい俳優さんだと以前から思っていましたが、中でもこの作品が一番インパクトがありました。エリート弁護士から一転、指名手配犯になってしまった主人公の悲しみ、そしてそんな逆境でもあきらめずに戦う姿をとにかく丁寧に、見事に演じています。
ドラマでは、そんな上地さんが演じる主人公、成田誠の人柄にとにかく心を打たれます。自分が大変な状況であるにもかかわらず、全力で見ず知らずの他人に力を貸し、自分も恩師への思いを胸に、弁護士としての誇りを常に持ち続け、最後まで希望を捨てずに事件の真相を追うその強さとやさしさは、見る側に大きな勇気を与えたと思います。最終回、法廷で自分の思いをぶちまけるシーン、そしてようやく心からの笑顔を見せたラストシーンは圧巻でした。
特典映像に、1話の下水道の中を逃げるシーンのメイキング映像が入っていますが、撮影前は「くっせー!」「もう無理ー!」とまるで小学生のように駄々をこねていた上地さんが、いったん撮影が始まると一気に顔つきが変わり、下水の中で転んで、そして涙を流すという芝居を何度も繰り返します。そのギャップには今さらながら驚かされました。ロングインタビューでは、彼のこの作品にかける思いが強く伝わってきます。
きみと出会った その日から
京都国民文化祭で和紗さんが歌っている、「微笑みの・・」の伴奏をしました。
とっても、やさしい人柄と心から染み渡る歌声に心が和み元気が出ました。
もっと、表舞台に出て欲しい。和紗さん「がんばれ」
逃亡弁護士成田誠 1―孤独と絶望の法律運用ドラマ (ヤングサンデーコミックス)
『僕にとっては、誰が一番困っているかのほうが大事ですから。』
この言葉が彼の全てを表していると思う。
目の前に絶望の淵に立つものがいれば、手を差し出さずにはいられない。
そしてすかさず叱咤激励。
こういうテンポのいい作品はドラマ化するべき。
希望は玉木宏で。