よくわかる多発性硬化症の基本としくみ (いちばんわかりやすい難病の本)
アメリカやヨーロッパでは一般的な病気で、周囲の理解もあるのに、日本では患者が少ない、
というか鑑別されずに違う病気として治療を受けている? マイナーな難病「多発性硬化症(MS)」
治療を受けられる病院が限られていること、
周囲から怠けていると誤解されてつらいです。
吉良潤一先生の専門書『多発性硬化症の診断と治療』のほか、
患者団体のMSキャビンが出している本以外、
患者向けに書かれた市販本は本書だけです。
値段はちょっと高いなーと思いますが、患者数からして
仕方がないかな。MSを解説したネット情報が薄いし、
臨床試験の情報もほしかったけれど、
唯一の患者向け解説書ということで評価。
多発性硬化症の診断と治療
日本語で書かれたものとしては、現時点で入手できる、唯一の多発性硬化症の専門書だと思います。
2008年秋の出版のため、情報が新しいです。
医学書のため、一般人にとっては高価かつ難解な内容ですが、患者や家族の立場にとっても、この本から学べることはたくさんあると思います。