Stephen Stills
時代、世代を超えて聴けるアルバムだと思いますよ。このソロ1作目までの彼のキャリアを総括するかのようなバラエティのある楽曲、そして味のある彼のギター、オルガンは大好きです。
またこのアルバムには多くのゲストが参加しており、かつそのヒューチャーの仕方が素晴らしい。目立つところでは4のジミ・ヘン、5のクラプトンだろう。ジミ・ヘンにしては抑えたトーンではあるが、独自のフレーズでスマートに?暴れている。そしてクラプトンだが、セカンド・リードとはいえこの時期これだけコンパクトに「しなやかに流れるフレーズ」を注ぎ込んだ曲は自分のアルバムにもないんじゃないかな。クラプトンファンだったらこの1曲のために買っても正解だと思いますよ。ステファンのセカンドソロアルバムにもまた1曲クラプトンが参加してますので要チェックですね。
とにかくこの後結構ソロアルバムを作ってはいますが、このファーストは彼の最高傑作と言っていいのではないでしょうか。おすすめです。
スティーヴン・スティルス&マナサス [DVD]
CS&Nなんて!…と偏見を持っていた私。でも大好きなJoe Walshが一時期Stephen Stillsに傾倒していたと知り、俄然興味がわきました。加えてこれまた大好きなピーター・バラカンさんもStillsのことを絶賛していたのでこりゃあ、聴かねば!と思いました。
このDVDはStillsがManassasというバンドを率いていたときに出演したドイツのテレビ番組を収録したものだそうで、70年代らしく訳のわからない背景がちかちかしてちょっとサイケ過ぎやしないか?と思うのですが、それはそういう時代という事でがまん。
音楽の方はもう最高なんです。Stephen Stillsがこんなにかっこいいとは思いませんでした。何もかもかっこ良いのです。歌も声もギターも顔も仕草も!今では普通のおじさんになっている気がしますが、若い時の彼は本当にかっこ良いです。
バンドの面子もすごいらしいですね。ギターのChris Hillmanしか知らなかったけど。
長い間Stillsのことを聴かずにいたのは、CrosbyとNashのせいだ!と少し恨んでしまいました。これからStillsにはまろうかと思います。ものすごいお勧めでございます。
スティーヴン・スティルス&マナサス ミュージックラーデン・ライブ [DVD]
何枚か既に発売になっているものですが、国内仕様で見られるのでお勧めできます。私はリージョン1で持っているのですが初期ー中期の代表曲がよくまとめて収録されています。BJウィルソンやCコッピングなど歴代のメンバーが出ているのも貴重な映像です。ただし、余計な効果を狙った仕掛け映像はいただけません。もっとシンプルにスタジオライブを収録してほしかったと思います。
Mフィッシャーが出てませんので、じっくり見たい方はデンマークライブのDVDが発売されています。
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CSN&Yに比べたら地味だけど、スティルス好きな人は聞いておきたいソロアルバムだと思います。
エリック・クラプトンがギターで参加している「3.Fishes And Scorpions」
アコースティック・ギター好きには「10.Word Game」がおすすめでしょうか。
スティルスはポップな曲作りをした部分で逆にソロアルバムの評価を下げているよう気がします。