礼文花物語 あつもり草の涙
礼文島に咲く花「レブンアツモリソウ」この花の美しさは昔話にもなりそうな悲しい歴史を秘めています。美しいがために盗掘され激減した花、今は柵で保護されています。野の花を自然の姿で見れる社会がいつか来ますように願いお込めた写真集。杣田美野里の世界が見えます。
南極犬物語 (ハンカチぶんこシリーズ)
ドラマの「南極大陸」の第一話を見て、気合いの入ったよくできたドラマだなと思いました。
それからこの本を知り、小学6年生の息子に読ませようと買いました。
息子は、犬たちを南極に置いていったことをすごく憤っていました。
何とか連れて帰ることはできなかったのか、と。
私も読みましたが、悪天候をはじめ、いくつかの要素が絡み合って、それ以外の選択肢がない状況に陥ったとはいえ、息子と同じく、それが残念でなりません。
当時、日本中の人たちも同じように憤り、犬たちを助けて!という声が殺到したそうですが、一番悔やみ、悲しい思いをしているのは、犬たちと苦労を共にした隊員たちだというのも、この本から痛いほど伝わってきます。
東京タワーに、第一次南極探検で置き去りにされた15頭の犬たちの像があることを知りました。
息子と東京タワーに行く機会をつくって、犬たちに手を合わせて、彼らの冥福を祈りたいと思います。
日本が独立国として再出発し、国際社会に復帰する過程で、このような献身的な犬たちの犠牲があったということを、多くの人に知ってもらいたいです。
南極観測船ものがたり―白瀬探検隊から現在まで
よく南極観測船と誤表記されるしらせなどの砕氷艦が砕氷艦として表記されている
点を評価したい。艦橋はあっても船橋はなく、艦長はいても船長はいない。
自衛隊の関与をひた隠しにし自衛官や自衛艦旗すら映さないマスコミから比べると
本書は高評価に値する。