ドリームズ・カム・トゥルー
アコースティックギターを片手にデビューしたJudee Hillは当時の主流だったアコースティックフォークらしい音楽性を基盤に、まるで教会音楽のような荘厳さを備えた女性ミュージシャンだった。惜しまれた彼女の死後に発売されたサードアルバムのDreams Come Trueはスタジオアルバムとしての楽曲とスタジオレコーディング及びデモ音源で構成されており、トラッドも彼女の自作曲も全く違和感なく並べられている。That's the SpiritやWaterfallのように美しい比喩が散りばめられた楽曲から、彼女特有の極めてパーソナルなモノローグ風の楽曲、Sunny Side Up Luckまで優しく語りかけるようなヴォーカルが胸を打つ傑作。
Beautiful Songs ~ココロデ キク ウタ~VOL.2
友人の車に乗ったときにたまたま聞いたのですが、最初の方に入ってるJ・BさんとかD・Pさんは正直苦手で、「まあU2のボサノヴァ・カヴァーとか聞かされるよりはましか」と思って聞いてたらコステロの比較的マイナーな曲(なんで「she」とかじゃないんだろ)に続いてジュディ・シルの歌声が。数年前まで「70年代幻のSSW」だった人の曲がなんでこんなコンピに?と困惑していると、その後もエリック・カズにリトル・フィートときてラストは何故かラモーンズ!もう訳が分からない!
友人に聞くとこのCDは何十万枚も売れてるそうで、ジュディ・シルの(曲が入った)CDを何十万人もの人が所有していると思うとなんだかそれだけで興奮してしまいます。J・Bさん、D・Pさん目当てで買った人はこういう曲を聞いてどう思うんでしょうか?万が一気に入ったら是非オリジナル・アルバムで聞いてみてください。