ストリートの歌―現代アフリカの若者文化
アビジャンの下層の若者たちの生態を緻密に描いている。「ルバ」と呼ばれるマッチョな男たち、ラップのスターになりながらまたストリートボーイに逆戻りしてしまう青年の哀愁、どれも一個の話として非常に面白い。渋沢・クローデル賞をとっただけのことはある。
チョコレートの真実 [DIPシリーズ]
「コストは最小に、利益は最大に」という、あらゆる経済活動の本能的な命題が、南半球に多い発展途上国の一次産品を北半球に多い先進諸国が加工・消費するという図式で遂行されている現実。その責任が私達消費者にあることを苦く実感させられる。
著者は最後の謝辞で、「カカオ豆を収穫する手とチョコレートの包み紙を開ける手の間の溝が埋められるためには?」と問いかける。そのための闘いの顛末は読み手を暗然とさせないではおかない。エタノール燃料の生産・消費に疑問を抱く感覚を保ちつつ、私達に出来ることへの模索と実行を続けなければならないと思う。
翻訳がすばらしい。原文も良いのだろうが、明快で精読に堪える訳文に理解を助けられて、辛い内容を読み通すことができた。
2010 FIFA ワールドカップ 南アフリカ オフィシャルDVD オール・ゴールズ
ドイツ大会のDVDに幻滅させられた経験から期待はしてませんでしたが、なかなか良かった
チャプターで試合を選択することもできますし、松井の岡崎蹴りもバッチリ見れましたW
ただ「オールゴールズ」なので、スコアレスでPKまでもつれた日本VSパラグアイには一切触れないというシビアさ
これはイラッとしたので☆3つ
アフリカの「小さな国」―コートジヴォワールで暮らした12カ月 集英社新書
コート・ジヴォワールの人々の生活を活き活きと描き出している。専門書では読むことができないような現実をまざまざと浮き彫りにし、現地の人々との温まる交流が読み手をホッとさせる。少なくとも研究書でカバーできないほどのデータが満載されており、必読の書。勝俣誠著『アフリカは本当に貧しいのか』や宮本常一の一連の書と相通ずるものを感じる。アフリカ研究者だけではなく、アジア、ひいては人類学のお偉い先生方にも読んで頂きたい好著である。
〈COLEZO!〉アフリカの音楽
Deep Forestのアルバム「Deep Forest」のサンプリング元だったりします。
CDの感想としては、音質もよく、アフリカの集落にいきなり投げ込まれたような臨場感でとてもたまりません。普通に楽しめるアルバムです。