フランソワ・トリュフォー DVD-BOX 「14の恋の物語」[I]
待ってましたー!
もうどうしていいか判らないくらい嬉しいです。
「トリュフォーの思春期」はロードショーは3週間でおしまいだったのですよー!
私のトリュフォーではナンバーワンです。
シナリオがずいぶん前に本になっていたのにDVDはなかなか出してくれなかったので本当に嬉しいです。
もう子供たちの映画への愛に満ち満ちています。
大切に大切にしていた映画です。
今は亡きトリュフォー監督に心から感謝します。
私を今までこんなに映画好きにさせてくれた張本人。
しかもこの映画が決定的でした。
トリュフォー監督の個人的な体験がどの映画にも生かされていますが、特にこの「思春期」には特別な思い入れがあるのではないでしょうか。
でも、日本名の「トリュフォーの思春期」はちょっと違いますよね。
原題の「おこづかい」の方がなんか伝わってきます。
個人的な気持ちですけどあくまで。
それ以外の作品も大好き!
でも長くなるのでこの辺で終わりにします。
皆さん、観て下さい!!!
人生は捨てたもんじゃないって。
free soul-free soul of NONA REEVES-
これまでの隠れた名曲が、いい感じにセレクトされていたり、
持ち歌じゃないか?と思える程のカヴァー曲達、ライブでは定番の曲達が
気持ちい〜い感じに並んでいます。
郷太さんのミラクルボイスと、素晴らしい演奏。
ハッピーに踊れるかと思えば、じんわりできて
ノーナ初心者も、ノーナにどっぷりな人も充分満足できる
彼らの楽しさがとにかく充分味わえる1枚です。
この時期、クリスマスプレゼントを考えてるなら迷わずこのアルバムをオススメします(ジャケットも可愛い)
とにかく、ノーナ最高!!!
ウィ・アー・ザ・ピペッツ
21世紀に敢えて60年代アメリカのガールグループのエッセンスを復活させた狙いは、まさに「当たり」だと思う。それも「ドリームガールズ」的なショービズ感覚満点のシュープリーームス系ではなく、スペクターやブリブ・ビルディングがキーワードの西海岸系の「隣の女の子」的な方向感というのが良い。
3名の女性歌手のキャラ、歌唱力、バックの演奏などもしっかりしていて安定感もある。
また楽曲もシングルカットされた曲(特にTrk2は出色)を中心に、懐かしさも感じさせつつ、そのキャッチーさに通も唸らせる新たな完成度も十分味わう事が出来る。
日本版は、ボートラ2曲、プロモクリップ2曲が追加されていてお買い得。
難を言えば、シングル曲以外の楽曲はありきたりなこと、アルバム全て聴ききるには飽きが来ること、そして何より、これ以上この先があるのか、といった不安を感じさせる点があるので、それを差し引いて星3つ。
鴎外の恋人―百二十年後の真実
NHKのBSハイビジョンで放送されたドキュメンタリー番組を見て、大変興味深かったので、こちらも読んでみました。
番組は90分でしたが、本書を読むと、いかに時間や労力をかけて取材・調査したかが分かります。
ドイツの当時の戸籍や文化・生活習慣、日本の軍部の実情、当時の国際法、そして漢詩や古文の解釈…
今野勉さんの本職はTVディレクターだそうですが、「この人、本当は学者さんかな?」と思ってしまうほど、素晴らしいです。
さて、『舞姫』は多くの方が知っているように、ドイツに留学した日本人官僚が、現地の女性と恋に落ち、女性を裏切って帰国するという話です。
実際の鴎外とその恋人は、結婚を約束し、周囲の反対を押し切ってでも添い遂げる覚悟があったのです。
しかし、それはできず、来日した女性を国に帰してしまい、鴎外にとっては大きな挫折となった…
『舞姫』を初めて読んだ時、私は「何というひどい話だろう」と思ったのですが、この本を読んで、文豪の胸の痛みがしみじみと伝わってきました。
別れがつらくてつらくて、つらさから逃れたくて、『舞姫』を書いたのだと…
そして、どんなに一流のひとでも、挫折はやってくるのだと思いました。
小説からは知ることのできない、文豪の本当の姿がわかります。
二十六年目の恋人 (B‐PRINCE文庫)
いやー文句なく面白かったです。
25歳童貞。趣味・妄想。
そんな瑞貴のあこがれの人は、勤め先の会社社長。
同僚の高山と会社の玄関前で話して(叫んで?)いる所を日下部に見咎められてしまいます。
しかも下ネタです。ただの下ネタじゃないんです。
瑞貴が童貞であるということです。
この時点でもうダメでした。腹筋崩壊(笑
でもただ笑えるから、とかじゃなく、日下部との駆け引きとか恋する故の葛藤とか、
日下部の心情とか、全部ひっくるめて読み応え充分!
瑞貴がただの童貞じゃなくて、仕事のできる魅力ある童貞(笑)であることがポイントになるかな?
女にもてない、女みたいな顔・性格だから恋人ができないって設定じゃないのが、私の中では
かなりポイント高いです。
本当に、最初から最後までテンポよく読めて、途中ブフッと噴き出すこと数回。
お家で読むことをオススメします。
個人的には高山と、日下部の秘書の西沢の関係が気になるところです。
カワイチハルさんの挿絵も綺麗で、本当に楽しめました。