亀井静香 支持率0%の突破力
亀井静香とは、実に面白い政治家だとかねがね思っていたが、改めて亀井静香の魅力を再確認した。
理論や政策論が横行するが、そうした理論や政策論を越える人間的な器の大きさが政治家には求められているはずだ。
日本人らしい政治家というか、日本の土の匂いがする政治家こそが亀井静香である。
亀井静香とあさま山荘事件との意外な接点も本書によってはじめて知ることができた。
平成経済20年史 (幻冬舎新書 こ 9-1)
昭和20年太平洋戦戦費1000兆円、平成2年バブル崩壊で我が国が失った資産1000兆円従って第二の敗戦というらしい。開戦時世論は開戦論が大勢を占めていたという。バブル崩壊時も不良債権銀行は潰せという金融原理主義が世論だったという。我々は日々の生活に忙しく何故世論が誤るのかさっぱり分からない。故に少しでも真相に近ずきたいと思って本を買っている。バブル崩壊時ベストセラー「マネー敗戦」を読んだが難しかった。今回「20年史」を読んでやっと分かった。知らずに終わるところだった。ありがとう。最近の政治でも仕分けで官僚のムダが国民の目に晒されたがこれがどうして半世紀も見過ごされてきたのだろう。知りたい。もっともっと啓蒙書を読みたい。
「郵政」亡国論 ~1枚の切手から見える“日本沈没”のシナリオ (ワニブックスPLUS新書)
小泉改革当時、私はあまり勉強もせずに『郵政が民営化されると、地方におけるサービスが切り捨てられる。』『民営化されれば財政投融資の巨額の資金が、国内から海外へと流れて返って来なくなる。』、などと民営化反対でした。
この本を読んで自分の無知を知らされました。
・著者の言う通り、切手は債券です。いまや乱発されて価値の無くなった祈念切手が、金券ショップに出回り額面以下の価格で取引されている事、郵便局で新品の切手を購入する人が激減している事、その額が一兆円を超えるものである事、考えてみればなるべくしてなった事ですが、この事実を初めて知りました。
・上記のような値崩れ切手を利用して、企業が経費節減に利用していた大口郵便料金の別納制度に切手を使用できなくなった事。これは郵便事業社の約款でこっそりと定められたもので、『郵便料金の支払いは切手で行う』という郵便法28条違反の可能性がある事。国民を姑息に欺いてまで値崩れ切手の使用を制限しなければ、郵便事業が成立しなくなってきている証拠です。
著者の提案である、全国駅前一等地の○○(東京・大阪・名古屋・札幌・・・)中央郵便局を売却するなど、まだまだ郵政関係者には痛みを伴う改革が必要であると、認識を改めさせられました。