日本人の知らない日本語
えーと、先にレビューとして前置きしておきますと、「日本語を学ぶための本」ではありません。
むしろ、日本人が外国との違いを楽しむためのコミックエッセイです。
日本ならではの雑学てんこもり。留学生たちの素朴な疑問。ただ、素朴なだけに難解です。
海野さんは日本語で日本語を教えてらっしゃるそうですが、正直「コレを、日本語が不自由な留学生に日本語で教えるのか!?」と思うくらい詳しく書いてあります。
この本で初めて見る知識がない、という人はそうそういないでしょう。
私も日本語教師を仕事として考えたことがあるので、この愉快な話の裏でどれだけの苦労があるのかと思いを馳せましたが、それ以上に海野さんの情熱に心を打たれます。作中にあるように、たくさんの生徒に慕われるのもわかる気がします。
あと、個人的にとても丁寧に感じたのが、生徒たちの書き分け。シンプルな絵ながら、一度登場した人なら、「ああ、○○人の○○さんだな」と一目でわかるようになっています。そして、説明することに例外などがあれば、ちゃんと枠外に書いてあること。本当に色々調べてらっしゃるんだなぁと、頭が下がります(いや、出版物なんだから当たり前じゃん、といわれそうですが)
海野さんは、ブログを通じてまだまだ日本語と格闘なさっている様子。がんばってほしい・・・じゃなくて「お疲れの出ませんように」です。
先生知らないの? [DVD]
リアルタイムで見てはいたんだけどほとんど忘れていました。
こんなに泣けるドラマだったとは・・・。
剛君、演じる先生がまっすぐで素直でやさしくて、あんな先生がいたらほんと学校行くの楽しくなっちゃうね。
子供たちも素直で可愛い。
やっぱり子供に与える、大人の影響は大きいものですね。
あー、あったかい気持ちになりました。
今回、レンタルしましたがボックス買います。
日本人の知らない日本語2
日本語学習歴十年の私ですけれども、夏目漱石や石川淳は日本語で読めても、毎日日本語という壁にぶつかります。この十年で私の日本語を聞いて、内心爆笑した日本の方はどれぐらいいるかわかりませんけれども、相当の数でしょう。
もちろん、人の誤解、誤り、価値観や固定概念を笑うことはとても簡単です。
日本のテレビでは多く、外国人は下手、不器用、かわいい、あやしいと描写されていて、みるだけに、爆笑させる描写が多い気がします。しかし、こういった描写、私の経験とは矛盾しています。(もちろん、テレビで見ると、距離がおけますけれども、)日本の方との会話で笑われたことは片手で数えられる程しかありません。
海野先生の学校の生徒さんの描写はそうではありません。その描写には、愛情が感じられます。海野先生の教え子はとても幸せなんだねと思います。是非、テレビ局も見習ってほしいですね。
二巻も、早速何冊を買って、留学時代の友達と日本語を教えて頂きました先生方に送りました。
皆さんも是非、ルイ君、ジャックさん、エレーンさんと友達になって下さいね。