未来への周遊券
科学をテーマにした往復書簡。ノンフィクションライターの最相葉月とSF作家の
瀬名英明。どちらも好きな作家なのですぐに食いつきました。
生命科学や宇宙など、テーマの詳細は多岐にわたります。が、その中でも、“未来
を考えること”の大事さについて何度も話題は辿り着きます。特に気になった表現
は以下の通り。
「明日さえわからないのに未来など考えられないなどとうそぶくのではなく、明日を生きることをまず考える、その積み重ねが未来をつくる。」
「(人間が)愛すべき集団の輪を広げ、私たちが宇宙の一員であることに気づかせてくれたのは、科学の力だけではなく、科学が切り拓こうとする世界を物語る力だっただろう」
「(“光速より速いものはない”という知識を星新一から披露された際のお父さんの言葉)今地球のことを考えている。次に遠い星のことを考える。これにはなんら時間を要しない。人間の思考は光より速いということになるぞ。」
「“運命への平静さと勇気と知恵”を持ちたいと願うとき、少なくとも、他者の息づかいを感じ取る無線機だけは手放さずにいたい。」
“言いこと”を言おうとする瀬名さんに対して、自然体の最相さんのちょっとした
フレーズの中に込められた思いが印象に残ります。
”科学とは何か?”、”未来を考える意義とは何か?”を考えるきっかけになる
本です。
恋は周遊券
恋は周遊券ならぬ、恋の集大成ともいうべき、恋愛や愛情に関連した歌が、凝縮されたような歌のアルバムです。
西谷泰人先生が歌われている「周遊券」は、「およげ!たいやきくん」で有名な、あの「高田ひろお」さんの作詞です。
この一曲だけでもこのCDを購入する価値が、十分あるかと思います。
深見先生の「こころ」「守護霊COME TO ME」も素的な歌ですね。