Silent Tone Record/チャイコフスキー:管弦楽組曲4番「モーツァルティアーナ」,レスピーギ:ロッシニアーナ/エルネスト・アンセルメ指揮スイス・ロマンド管弦楽団、ルッジェーロ・リッチ


ルッジェーロ・リッチ 最新動画

ルッジェーロ・リッチは、アメリカ合衆国のヴァイオリニスト。ルジェーロ・リッチとも表記される。少年時代から晩年にいたるまでの長大なキャリア、多大なレパートリーと録 ...

ルッジェーロ・リッチ ランキング!

ルッジェーロ・リッチ パガニーニ:24のカプリース

ここには ヴァイオリンの悪魔 と呼ばれたパガニーニに近いであろうリッチの悪魔らしさというものがある。 あまりに悪魔的で まともに聴くのを少々ためらってしまう。 だが情感不足であるのは否定できない。 ツィマーマンのカプリースと比べると 透明感はないし、感動は少ないであろう。だが リッチは パガニーニの悪魔らしさ というものを適確に見出し、巨匠様式を受け継いで このカプリースを見事完成させたのである。
彼の最初のパガニーニ・カプリースの録音は1947年であるから これは恐らく2回目であろうか(現在まで4回録音しているらしいとのこと)。 彼の他のパガニーニ・カプリースを是非聴いてみたいところである。 パガニーニ:24のカプリース 関連情報

ルッジェーロ・リッチ メンデルスゾーン:VN協奏曲

まさにそんな感じだ。
リッチはイタリア系のアメリカ人で、技巧派として知られている。
ラテン系という事もあってか、リッチの演奏は情緒たっぷりである。
そして、このCDに収められている2曲、メンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲と、ラロのスペイン交響曲は、そんな演奏がまさにぴったりとくるのである。
ラロのスペイン交響曲は、この曲を初演したサラサーテが第3楽章を省いて演奏した為、現在でも第3楽章が省かれる事も多いが、このCDでは全楽章が収録されている。そういった事でもお勧めである。
第3楽章はスペイン風な情熱的な曲で聴いている者を魅了する名曲だと思う。 メンデルスゾーン:VN協奏曲 関連情報

ルッジェーロ・リッチ チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲集

ルッジェーロ・リッチの思い出をたどりますと、パガニーニのカプリスやVn協奏曲、Vnの銘器聴き比べ「クレモノナの栄光」のLPで名人芸を聞き、1994年と1995年に訪日の際にはその演奏に接することができました。バッハの二つのVnのための協奏曲の一番Vnを日フィルの木野雅之、二番Vnをリッチが演奏し、その後でパガニーニのVn協奏曲を演奏しましたが、名人芸のリッチというばかりではなく、音楽性ある優れた超一流のバイオリニストとして認識する機会となりました。今回、このような立派な演奏のCDが残っていた幸運に感謝しています。リッチはイタリア生まれイタリア育ちと思っていましたが、カリフォルニアのイタリア系アメリカ人で、父親からVnを学んだあとカリフォルニアデビューし、カネギーホールデビューのあとヨーロッパで多くの素晴らしい師に恵まれ、また米軍にも入隊して慰問演奏ツアーも行っている苦労人で、晩年には教師として多くの音楽大学等で教えています。前述の木野雅之も弟子の一人です。リッチは2012年8月に心不全のため94歳でなくなっています。
このCDの録音はデッカ特有の自然な音場の中にバランスよくVnが収録され、リッチの楽器グァルネリ・デル・ジェスの鳴らし方がよくとらえられています。メンデルスゾーンは1957年1月、チャイコフスキーは1961年1月、ロンドン、キングスウェイ・ホールでの収録で、その響きからマルチマイクではなく、デッカツリー・マイクロフォン配置を主体にしていると思われます。 チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲集 関連情報

ルッジェーロ・リッチ サラサーテ:スペイン舞曲集

ルッジェーロ・リッチが亡くなった。8月6日のことだ。
パガニーニの24のカプリース全曲を無伴奏で初録音し、稀代のテクニシャンとして名を馳せた名手だった。
かのハイフェッツに比べると、幾分音程に安定さを欠き、ヴィブラートの独特さが鼻につく人もいたようだが、それはそれでリッチ節として楽しめる人には楽しめた。

この若かりし頃の録音は、師のルイス・パーシンガーを伴奏者に迎えての名演奏である。
サラサーテの舞曲集を集めた本録音は、リッチの抜群の弓捌きがめっぽう面白い。
ハイフェッツほど合理性に徹した演奏ではないのだが、その表現の雄弁性は、今聴いてもまったく色あせない。
パーシンガーの伴奏も、単調なようでいて、ともすると暴走しそうなリッチの危うさをきっちりフォローしている。 サラサーテ:スペイン舞曲集 関連情報




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