André Cluytens ランキング!

André Cluytens The Grove Book of Opera Singers

オペラのCDを聴いたり、文献を読んだりしていると、「この歌手のことをもっと知りたい」と思うことがよくあります。この本には古今のオペラ歌手1500名以上のプロフィールが収録されていて、とても参考になります。ただ、オペラ史に名を残す大歌手が中心なので、現役で活躍する歌手の情報だけを期待して買うとがっかりするかもしれません。それでも、フローレス、チォーフィ、デッセイ、バルトリ、カサロワ、メイなどのフレッシュな顔ぶれの記載がありますし、図版や写真もかなり豊富。これだけの情報量を前に文句を言っては罰があたるというものでしょう。オペラ愛好家にはぜひオススメしたい一冊です。今後も定期的なリバイスを期待したいですし、日本語版も出ればいいなと思います。 The Grove Book of Opera Singers 関連情報

André Cluytens Overtures / Preludes / Arias

ベルギー出身のアンドレ・クリュイタンスとパリ・オペラ座管弦楽団によるワーグナーの序曲・前奏曲・アリア集。ライセンスはEMIとあるから、国内盤も出ていたものだろうが、奥行きのあるよい音で鑑賞には十二分の迫力。1959年と60年の録音。クリュイタンスを“大指揮者”と言うにはやや躊躇するが、リズム感やセンス、オケドライブの点で優れた能力を持った人であることは間違いない。パリ音楽院管弦楽団との日本公演での『幻想交響曲』の壮絶な演奏は、ライブに接した人には勿論のことだったろうが、ディスクで聴いていても戦慄的と言っても大袈裟ではない。本ディスクでも、その力量は如何なく発揮されている、『マイスタージンガー』での朗々とした金管、『タンホイザー』の劇的な表現力と柄の大きさ、『ローエングリン』第1幕前奏曲での無限旋律の息の長さ(フルトヴェングラーほどではないにしても)など、いずれも大いなる聴きモノであり、ワーグナーの天才的な音楽を堪能できることは請け合い。また、『トリスタンとイゾルデ』の「愛の死」では、リタ・ゴールの深々とした歌唱が感動的だ。オペラ座管も金管、高弦がことのほか素晴らしく、陽性でカラッとしていながら白熱する気配さえ感じさせる。単なる能天気な演奏ではない。クリュイタンスの棒は、所謂「深淵を覗く」系の演奏ではないが、湿っぽさが皆無で聴いていて飽きの来ない、音楽そのものを享受するには格好のディスクだと思う。 Overtures / Preludes / Arias 関連情報

André Cluytens "André Cluytens / A Collection of His Best Recordings

アンドレ・クリュイタンス(1905〜67年)の1950年代の音源。60年代の録音もあるので旧録・廉価盤(グノー以外はモノラル)にあたるが、その内容は充実している。フランスものでは、この時代の第一人者であり、主要演目を本集でもカヴァーしている。 一方、ドイツものでも定評があり、稀有なバイロイト指揮者、かつ、ベートーヴェン交響曲全集 Beethoven: Les 9 Symphonies にはいまも根強いファンがいる。 フランスの主力オケはもとより、ベルリン・フィル(『田園』)、ウィーン・フィル(R.シュトラウス)を振った佳演も収録。クリュイタンスの気高く調和のとれた演奏スタイルが好きな向きには揃えて損のない選集。(収録情報)◆グノー:歌劇『ファウスト』より、ニコライ・ゲッダ(テノール)、ボリス・クリストフ(バス)、ビクトリア・デ・ロス・アンヘレス(ソプラノ)、他 パリ・オペラ座管弦楽団(1958年)◆ベルリオーズ:幻想交響曲 フランス国立放送管弦楽団(1955年)、劇的交響曲『ロメオとジュリエット』 Op.17より(ロメオひとり/悲しみ/遠くに聞こえる音楽会と舞踏会の音/キャピュレット家の宴会/愛の情景) パリ・オペラ座管弦楽団(1956年)→別盤だが、ベルリオーズ:幻想交響曲、他 も参照◆サン=サーンス:交響曲第3番『オルガン付き』、アンリエット・ピュイグ=ロジェ(オルガン) パリ音楽院管弦楽団(1955年)◆ビゼー:『アルルの女』第1組曲、第2組曲 フランス国立放送管弦楽団(1953年)◆フランク:交響的変奏曲、アルド・チッコリーニ(ピアノ)パリ音楽院管弦楽団(1953年)→別盤だが、Beethoven: Piano Concerto No.4 / Franck: Symphony も参照◆ラヴェル:高雅にして感傷的なワルツ、古風なメヌエット、海原の小舟 フランス国立放送管弦楽団(1954年、1957年)◆ドビュッシー/カプレ編曲:おもちゃ箱 フランス国立放送管弦楽団(1954年)――――――――◆モーツァルト:ピアノ協奏曲第24番、クララ・ハスキル(ピアノ)フランス国立放送管弦楽団(1955年)◆ベートーヴェン:交響曲第6番『田園』 ベルリン・フィル(1955年)◆ワーグナー:ジークフリート牧歌、『ジークフリート』〜森のささやき、『神々の黄昏』〜ジークフリートのラインの旅、『神々の黄昏』〜ジークフリートの葬送行進曲 パリ・オペラ座管弦楽団(1958年)◆R.シュトラウス:交響詩『ドン・ファン』、『火の危機』〜愛の場面 ウィーン・フィル(1958年)◆ショスタコーヴィチ:ピアノ協奏曲第1番、第2番 ドミトリー・ショスタコーヴィチ(ピアノ)、フランス国立放送管弦楽団(1958年)◆ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第3番、エミール・ギレリス(ピアノ)パリ音楽院管弦楽団(1955年)→Icon: Emil Gilels, 25th Anniversary of Death も参照 "André Cluytens / A Collection of His Best Recordings 関連情報



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