惣領冬実 ランキング!

惣領冬実 チェーザレ 破壊の創造者(10) (KCデラックス)

チェーザレとの因縁の深い、枢機卿が誕生。
卒業試験では、政治や本業にからむ質疑にて、ジョバンニの実力に光をあてる。
まさに人心を掴む才に長けた、チェーザレの一面。

惣領さんが尊敬しているであろう、ミケランジェロが活躍。
ミケランジェロを因数分解して、武技でチェーザレを支えるミゲル、
工藝と情報でチェーザレを支えるアンジェロとのこと。
きっと美と工藝と歴史へのリスペクトなんだと思う。

絵的には、この10巻、ぞくぞくするほどのスケール。
若者が、大海に乗り出すとは、こういうわくわく感なのだろう。

今は春、学校を巣立った皆さんも、大学に入った皆さんにも、
このチェーザレを読んで欲しい。世界史も美術史も、政治も経済も、
教皇選(コンクラーべ)も、今につながっている。
これからを作っていくのは、私たちであり、皆さんの力。

リアルに開催されるダ・ビンチ展、ミケランジェロ展も必見。
彫像のあそこが欠けて、ミケランジェロとチェーザレとラファエーレの
人生が一瞬交錯したかどうか、なんて思いつく惣領さんの発想は、
もうぶっ飛んでます。
ルネッサンスの胎動、次回作を早く読みたい。 チェーザレ 破壊の創造者(10) (KCデラックス) 関連情報

惣領冬実 チェーザレ 破壊の創造者(3) (KCデラックス)

フランス学生アンリ、チェーザレ含め“悪ガキ”たちの喧嘩シーンは圧巻(笑。
でありつつも、当時の世界情勢を巧みに読者へ報せており惣領氏の
プロフェッショナルさが伺える。

また、ここにきて注目させられるのは、
フィレンチェ、フランススペイン
各学生の「服装」がそれぞれの民族性を
重んじて描かれていること。

個人的には、スペイン団の衣装が洗練されているように思える。
フィレンチェやフランスなどは、牧歌的で田舎チックな印象がぬぐえない格好。。
(でもトレンドはフィレンチェが一番だったんだよなーー。
この辺は作者の公式HPで解説がなされてますね)

登場人物各々のキャラ印象を意識付ける効果を狙って
描き分けているのであろうと考える。
なかなかに深い伏線が張られた演出であると思うのは私だけ?

チェーザレの前にでるジョヴァンニ、
アンジェロの前にくるジョヴァンニ、
両者に対峙する際のジョヴァンニの表情が決定的に違う。
(チェーザレの前だととたんに愛らしくなる。。。)
これもチェーザレとジョヴァンニ、アンジェロの力関係や
性格の差を密にかきわけている、と深読みしてしまう。

チェーザレ 破壊の創造者(3) (KCデラックス) 関連情報

惣領冬実 チェーザレ 破壊の創造者(7) (KCデラックス)

今回の巻は、チェーザレとランディーノの「カノッサの屈辱」であり、「ピサ大聖堂の皇帝墓の謎」がメインで語られ、ストーリーの展開は小休止と言う感じですが、水面下で着々と伏線が張られていると言う感じ。

塩野七生先生の「チェーザレ」は以前に読んでいたのですが、後々還俗(そこまでストーリーは進んでません)する心情までは書かれていなかったので、「パパ(ロドリーゴ)との権力闘争に有利だからかな」くらいにしか考えていませんでした。しかし、「カノッサの屈辱」やダンテの「神曲」をベースに、それに影響されたチェーザレの姿が描かれると、彼が何を求めて今後の変化を迎えていくのか、ちょっと想像できてきました。また、コンクラーベ対策ではあっても、チェーザレがピサに来て、ピサの空気を肌で感じたことは、後々の歴史展開にはかなり重要だったんだと改めて実感。

改めて、ローマの歴史や皇帝位の変遷(ヨーロッパ史)をおさらいしてから読むと、いろいろ違う角度からも見えてきます。高校生の時に読んでたら、世界史、もっとお勉強してたんだけどなぁ。 チェーザレ 破壊の創造者(7) (KCデラックス) 関連情報

惣領冬実 MARS(1) (別冊フレンドコミックス)

この話しは先が全く見えないような話なのですが、 とても切ないLOVEストーリーでもあります。 主人公キラと、零の、純粋な愛の形、そして零に起こる様々な問題をキラと解決します。また、零はライダーで、 キラはそれを心配しているのですが。。。。しかし零のバイクでの走る姿はとてつもなくかっこいいのです。とにかく心から感動したいという方にはMARS(1)から読み始めることをお勧めしたいと思います。 MARS(1) (別冊フレンドコミックス) 関連情報

惣領冬実 チェーザレ 破壊の創造者 特別編 二人の巨匠

こちらでは買えなかったので他のところで買いました。
手数料等都合1500円位かかってしまいました。
売っているお店のリストが出版元に掲載されているので売り切れる前に行きましょう。
それなら1000円で買えます。家の近所ではなかった…
本自体の出来は表紙の作り、配色などとてもかっこよくできてます。
ページ数は書いてあったとおりで本編一話分位、薄いですな。
内容は老練と脂ののった若者両者による火花散る戦い…というほどの迫力はないと思います。
本編を含めすべて揃えたいといったコレクター、よほどの歴史もしくはレオナルド、ミケランジェロ好きの人とか以外は入手に手間かける必要はないかもしれません。 チェーザレ 破壊の創造者 特別編 二人の巨匠 関連情報