http://914b.seesaa.net/ 小林多喜二日記の第2回目、とても短いです ☆ 今回 登場する人名 「寺田達のことが」 / 多喜二の友人「寺田行雄」 ...
徳永直 ランキング!
「蟹工船」と並ぶ、プロレタリア文学の名著が、このように手軽に文庫本で読めるようになって嬉しい限りです。小林多喜二も徳永直も、日本の文学史上忘すれてはならない人物です。特に、彼らの作品は時代を超えて、不公平な社会への鋭い告発と共に、働く者たちに勇気と希望を与えるものです。本書、「太陽のない街」も、労働争議と、権力の弾圧によるその挫折を描いたものですが、困難と厳しい試練の中でも希望を見出して行こうとする「力」を感じさせる作品です。
ある意味で、格差と貧困が蔓延しつつある現代の労働環境は、「太陽のない街」と同じように暗闇が覆っているような状況です。「太陽のない街」、それはまさに現代の街の象徴です。しかし、光が暗闇の中で輝くように、この作品には、まさに暗闇の中で輝く光があります。その光が何であるのかをぜひ読み取って欲しいと思います。
太陽のない街 関連情報
小子化、セックスレス、とか色んな問題がある現代だけど、
男と女がある以上、性の問題は必ずついてまわります。
レイプや出会い系などを巡るトラブルなどは相変わらずそこココにあるし、
そうしたトラブルに巻き込まれて、PTSDなどの精神障害を抱えざるを得ない女性達も増えています。
本書では、セックスを単なる欲情の行為・時間ではなく、愛の行為・愛の時間として過ごしうる、男女の性の営みが本来持っている豊かさを引き出すための、テクニックやそれを公使する際の考え方が説かれています。
日本でも男女の性が持ちうる豊かさが、普通の事として浸透していくんじゃないかと期待せずにはいられない内容です。
この本は、まず女性に手に取ってもらいたいですね。
それで、本書に書かれている様な行為や営みの時間を自分自身で体験したくなったら、その女性達が自分のパートナーである男性に読ませるのがいいと個人的に思います。
そうした事が常識として浸透することで、性にまつわる最初に掲げた様々な問題が少しずつほぐれていく一助となりうるパワーを、本書の内容は秘めていると思うのですが…
実践イラスト版 スローセックス 完全マニュアル 関連情報
マルクス主義者による階級闘争は昭和の初期からだんだん過激の度を強めてきましたが、彼らに対する官憲の弾圧も熾烈を極め、昭和8年2月20日に築地警察署の拷問で惨殺された小林多喜二や中野重治、埴谷雄高など数多くのプロレタリア文学者が鮮血迸る拷問を受けています。
ところが本書によれば日本共産党を代表する英雄的存在であった野坂参三は自分の細君と姦通していた親友山本懸蔵をソビエト共産党の幹部に密告して死に至らしめている二重、三重、四重のスパイであったそうですから、人間とはわからぬものです。
もっと興味深い存在は特高の親玉であった毛利係長に拷問されもしないのに、みずからが田中清玄以降の日本共産党の幹部となって、おのれの思想と組織と朋友をすべて敵に売り渡してしまったスパイМこと松村昇こと飯塚 盈延で、これほど興味深い深い人物もそうはいないでしょう。
その他、これまで美しい政治的抒情詩とばかり思い込んでいた中野重治の詩「雨の降る品川駅」の初出形が、昭和天皇の暗殺を示唆する過激な内容を含んでいたこと、彼の妹鈴子や壷井栄がいかに熱情的に男と革命を愛したか、「太陽のない街」の徳永直がいかに女性にだらしないあかんたれであったか、などなど、まさに巻を措くあたわざる諸国文藝裏噺の傑作です。
プロレタリア文学の人々 (新・日本文壇史 第4巻) 関連情報
原作も映画も暗くシリアスです。初めてフィルムセンターで観た時はよくわかりませんでした。次に観たのは山本監督追悼の連続上映興行の時です。やや生硬な感じはありますが、大正から昭和に移ろうとする日本の都市の一断面の描写は流石ですし、興味を覚えました。これが後年「戦争と人間」などにも生かされるのだなと思いました。
なお、資料に大川社長役として滝沢修の名前が記載されていますが、出演しておらず実際には清水将夫が演じております。何かの都合で変わったのでしょう。同じ劇団民藝の幹部ですから。
太陽のない街 [DVD] 関連情報