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Deep River

　2002年、宇多田ヒカルさんの3rdアルバムです。　1st, 2ndともに素晴らしい作品でしたが、私には「優秀」「センスある」etcの感覚でした。　で、この3rdでは、リスナーの「心を揺さぶる作品」「感動させる作品」になったと思います。　　楽曲・歌詞・歌唱は、いずれも「宇多田ヒカル」としか言いようがない、唯一無二の音楽になったと思います。　今までの環境や周囲からの影響をシャットアウトし、自己を掘り下げまくったような感じがします。（過去の自分を葬り去るようなジャケも、Good！）　　宇多田ヒカルが、「宇多田ヒカル性」を、完全に発揮した！。。。そんな印象すらあります。　ふわふわしたメロディの中に、どうにもならない哀愁を織り込んだ、(1) "サクラ Drops"　スピード & 浮遊感が、気持ちいい、(2) "travelling"　シタールのしらべに、素晴らしい歌詞がのるバラード、(4) "Deep River"（← 遠藤周作「深い河」でも読んだんかなぁ？）　やり場のないパワー & やるせない気持ちが、彷徨うような、(7) "東京NIGHTS"　ピアノ、ストリングス、コーラスをバックに、叙情的に聴かせるバラード、(10) "Final Distance"。。。などなど、素晴らしいです。　他の曲も、ホントに素晴らしく、宇多田さんの気持ち、メッセージ、叫び etcが、詰まっています。　　全体的に、陰影が漂い、哀愁や切望、迷う気持ち、自己探求のような感じが続き、。。。ラストは"光"で締めるというドラマのような展開が、いいです。　私自身、宇多田さんの作品で、最も愛聴している作品です。名盤でしょう！　この作品から、宇多田さんの本領発揮！だと思います。　「宇多田ヒカル・ファン」は、もちろん必携です。　「宇多田ヒカルさんのアルバムを聴いたことがない人」にも、試してもらいたいです。宇多田さんは、アルバム勝負の人です！（中古盤・激安です。。。が、「名盤」です。） Deep River 関連情報