ドリーム50にヨシムラのストレートサイクロン相田裕

イチゴーイチハチ！（１） (ビッグコミックス)

　県内一の名門校と併願が可能なため、どうしても滑り止め的な印象を持たれてしまう埼玉県内の共学私立高校・松栢学院大学附属武蔵第一高校(通称：松武)。
　中学時代バスケットボール部だった丸山幸は先輩の「生徒会長」の誘いで生徒会執行部の手伝いをすることに。
　校内の裏方を誇りとし、少々の外連味を持って務める女子生徒会長のユニークな求心力に進学と同時に目的を失ってしまった元有名球児「烏谷」等が集まってくる…。

　相田氏の高評価な同人誌「バーサス・アンダースロー」のセルフ・リメイク作です。
　義体化かつ洗脳された少女達が銃を持ってテロリストと闘う特異なシチュエーションの「GUNSLINGER GIRL」から一転、等身大の高校生たちを優しいタッチで描いた作品。
　普通の高校生達のささやかな挫折と復活に敢えて視点を定めた様子です。
　一見地味で、良くあるシチュエーションのマンガなのですが、綿密な取材に基づいた、複数の生徒達の繊細な描写が数回読んで居る内にジワリと染み入るタイプの作品です。
　生徒と教師達の距離感、生徒会執行部の地味な活動もリアルです。
　明朗で体育会系ながらも本人も挫折を知る生徒会長以下、登場人物達がとても魅力的。
　相田氏の控え目ながらはっきりとしたフェティッシュな視線も(女子高生の脚や、制服のネクタイの結び方が一人一人違う等)。
　タイトルの数字の意味は一巻を読めばお解りになります。
　連載中ですが、エピソード的にはこの巻でしっかりと決着が付いています。

　週刊ビッグコミック・スピリッツに断続連載。
　長く見守っていきたい作品で、お薦めです。イチゴーイチハチ！（１） (ビッグコミックス) 関連情報

ガンスリンガー・ガールデスクトップアクセサリー限定版

壁紙は、まぁ良し。スクリーンセーバーも、良いことにしておきます。
デスクトップ・マスコットは、かなり物足りないかな。オマケだと
思っておきましょう。ボイスは、もう少しヴァリエーションが
欲しかった。少な過ぎ。

「資料編」的な部分は、「デスクトップ・アクセサリー」ではないが、
この作品の「世界」への導入としては、価値有りと見ます。

基礎知識の欠如している私には、役立ちました。

フィギュアについては、判断はそれぞれでしょう。ヘンリエッタの
イメージは、アニメとコミックスでも雰囲気が違うように思うし、
それを立体に現すとなれば、尚更変わっても仕方が無いと言うか…。

「全体の出来」は、それほど悪くないと思いますが、コストパフォーマンス

という視点からは、些か高いですね。ガンスリンガー・ガールデスクトップアクセサリー限定版関連情報

GUNSLINGER GIRL -IL TEATRINO- Vol.4【初回限定版】 [DVD]

一期とは全く違う作風にやはり戸惑うものの、この8話の「クラエスの1日」だけは二期の中ではかなり良い話です。
寧ろ、私は一期を見たから余計に良く感じました。(内容は伏せときます。)
その点ではこのDVDは見ておくべきだと思います。EDに流れるスカボロー・フェアも必聴です。
9話は他のレビューを見てください
まぁ…できればレンタr(ry GUNSLINGER GIRL -IL TEATRINO- Vol.4【初回限定版】 [DVD] 関連情報

GUNSLINGER GIRL(1) (電撃コミックス)

現在単行本で8巻まで出ているが、久しぶりに1巻を読んでみた。

端的に言って面白い。

常識的な観点からすれば社会福祉公社でおこなわれていることは「異常」だし、主人公の少女たちがとても幸せだとは思えない。

しかし当の少女たちは「条件付け」によって公社に対する批判力は（基本的には）失われているため、公社のため、担当官のために銃を握ることは「幸せ」なのだ。

ただ、条件付けや現状合理化だけが全てではないような、少女たちの「諦め」のような感情も（私には）読み取れてしまう。

それがすごく哀しいのだが、この作品の最大の魅力なのではないかとも思う。

「幸せ」についているカッコを外すには、結局は少女たちの「終わり」を描くしかない。

こういう救いのなさは人によって良し悪しだと思うが、最近の話（ぺトラ以降）ではそれがなくなってきている……。

ストーリーは描きながら成長していく部分も確かにあるから、原点に戻るのは難しいとも思うが、作品の「らしさ」は大切にしてほしい。

とか何とか思う自分と、心のどこかで1期の義体少女たちが「壊れて」しまうことを恐れている自分とが複雑に同居している。

1巻を読んで、そんな気持ちを久しぶりに思わされた。 GUNSLINGER GIRL(1) (電撃コミックス) 関連情報