嘘のない歌
アーティストの純粋な人柄がにじんでいるような、いい感じの曲です。夢を追う力強い心を歌っていて、聞いていて気持ちがいい。ハーモニーもきれいで、荘厳な雰囲気すら漂っています。
歌詞の内容的に、きれいにまとめすぎかな? って気もするんですけど(もっとハングリーな感じを出してもいいのでは……みたいな)、それを補って余りある魅力があるので、まあ許す(何様だろう。すみません)。
Baby don’t cry(CCCD)
ボーリング場で流れていたのを聴いたのですが、サビの雰囲気がすごく好きです。作詞を自ら手がけているようで、声も曲にピッタリのような気がします。Mステでも歌っていましたが、ピアノ+ギターの伴奏もよかったです。単調なようでリズム感のある、すごく繊細な曲ですね。ぜひチェックしてみてください!!
最後の弁護人 DVD-BOX
派手ではないがよく練られたストーリーを、落ち着いたキャスト陣が
しっかりと演じていて見応えがありました。
毎回、最終的に裁判そのものには勝つのだけれど、
それがストレートなハッピーエンドでは終わっていないところがいい。
「試合に勝って勝負に負けた」とでも言うべき複雑な余韻が、
はっきりとは語られない有働弁護士の過去とそれとなくリンクして、
追いつめられて犯罪を犯してしまう人間の哀しさと、
それを同じ人間が裁くことの難しさを見る側に印象づけます。
各エピソードの犯人役であるゲストスターも渋い人選でしたし、
須藤理彩がこんな扱い(笑)を受ける役を実に上手にリアルに演っていて
好感が持てました。
推理小説 (河出文庫)
単行本の方のレビューでは酷評が多かったが、実際に読んでみると結構面白い。
これより面白い小説は星の数ほどあるが、これよりつまらない小説も掃いて捨てるほどある。つまらないものを読むくらいなら、これを読んだ方がいい。
ということで、星は3つにした。
キャラクターの作り込みが甘いという指摘もあるようだが、これは意図的なものだろう。書かれていない部分は、読者が好きなように(想像力で)補えばいい。
ミステリーとしては、弱いのは確かだが、これはそもそも「推理小説についての小説」であって、推理小説そのものとは似て非なるもの(つまり、従来の推理小説への皮肉のようなもの)だと思えば腹も立たない。
皮肉なんか読みたくない、推理小説そのものが読みたいという方は、他を当たった方が無難。