人を育てる名監督の教え すべての組織は野球に通ず (双葉新書)
ちょうど課長になったタイミングで目にとまり購入しましたが、TEAMをどのように成熟させていくか、
その中でダルビッシュなど優秀で個性的なプレイヤーのモチベーションを上げていく方法を理解でき、とても参考になりました。
身近な事象でイメージできるのは読みやすくてよいですね。
もうひとつの「江夏の21球」―1979年日本シリーズ、近鉄vs広島
世間一般の“江夏の21球”ドキュメンタリーものを期待していると、肩透かしを食うかもしれない。その9回の攻防はあくまで1シーンに過ぎず、近鉄ファン、応援団員であった筆者が、1979年のシーズン&日本シリーズをスタンドからの熱い視点で見つめた一冊だ。
試合展開を追いつつ、実際に自分がスタンドで近鉄を応援しているかのように感じる熱さは、決して客観的な分析ではない。あくまで近鉄ファンのための、熱きバイブル的な展開が面白く、一気に読むことが出来る。当時は報道されたものの、その後はあまり表面化することのなかった広島での近鉄いじめなども生々しく語られ、古くからの近鉄ファンなら、間違いなく胸に熱いものを感じ、共感できる部分が大きいだろう。
また、随所に挿入される筆者と西本監督との交流も興味深い。
ただ、“大阪近鉄”になる以前の近鉄バファローズが、いかに熱く、“大阪の人気球団”であったかを思い起こさせてくれる点は、今となっては物悲しくもあるが…。
戦術眼 (ベースボール・マガジン社新書)
タイトルが戦術眼と銘打ってありますが、中身は2008年のファイターズについてがメインで、戦術についての内容はオマケのような感じです。
梨田氏は見た目からの温厚さ以外印象があまりないという方も多いみたいですので、レビューのタイトルどおりファイターズの監督がどんな人なのか気になる!という人向けの本だと思います。
それ以外にも、ヒルマン氏から引き継ぐ部分、課題である打線のテコ入れ、捕手出身の監督なら捕手は誰をどう起用するのかなど、あくまでファイターズファンに向けての戦術が書かれています。
なので、ファイターズファンなら必携ですが、氏の野球論が詳しく知りたいという方には逆にオススメできません。
万人向けではないということで星4つをつけましたが、ファイターズファンにとっては星5つの新書です。