リング (Blu-ray)
洋画は過去作品も続々とBD化が進んでいるのに、邦画界は遅々として進まない。
テレビ電波のデジタル化で、ほぼ日本中の受像機がフルHDになったいま、DVD画質で満足できる人がどれほどいるのか?
邦画界ももっと本腰を入れてBD化を進めてもらいたい。
本作含め、「らせん」「リング2」「リング0」まで4作品が一気にBD化。一気に4作同時購入。
出来れば、BOXで価格を抑えて欲しかったところだが...
作品としての評価は文句なしに星5、映像音声に関しては、発売前なのでなんとも
但し、自宅の55インチに貞子の目玉がドアップで映るところを想像しただけで心臓が痛くなりますw
青森新名物 田酒粕漬け 2セット入
以前、お祝いのお返しとしていただいてとってもおいしかったので、今回は母にプレゼントしました。
お酒を飲まれる方はもちろん、ご飯と一緒でもとってもおいしいです!
贈答用にも自分用にもオススメです!
母にも喜んでもらいました。
行徳魚屋浪漫 スーパーバイトJ (2) (少年チャンピオン・コミックス)
今回は鮮魚以外のヌマタルポ漫画も入っています。
鮮魚の仲間達と比べてキャラが薄いので面白さの賛否はわかれそう。
ただ肝心の鮮魚ネタは面白いです。
巻末に載っている鮮魚系魔法少女は是非とも再登場させて欲しいです。
超簡単!売れるストーリー&キャラクターの作り方
ヤマカンを激怒させたことで話題を呼んだ(?)沼田氏の本です。
所謂王道ストーリーの作り方(プロットの「13フェイズ構造」)とそれ以外の武器となる要素(「リマインダー」)について書かれています。
前者は作品の完成度(普遍的な良し悪し&弱い商品性有り)を、後者は作家性(個人差による好き嫌い&強い商品性有り)を決定します。
この2つの要素を完全に分けて考え、両立することで初めて大衆の心を掴む物が出来るというのがこの本の趣旨です。
つまり良く出来てて個性的なものが売れる!という当たり前の事を丁寧に述べてくれているわけです。
いまいち思うような結果を残せなかった物は2つの要素を混同して考え、どちらかが欠けてしまっていたのだと考えられます。
(前評判のわりに酷評された物はプロット、もっと評価されるべき隠れた名作のような物はリマインダー)
プロットの13フェイズ構造は、絶版された「神話の法則」のやり方に似ていて、起承転結の「承」やハリウッド三幕構成の「葛藤」の部分を具体的にどうすれば良いのか分からない人に特にオススメです。
著者曰く人間の本能から逆算して考えられているらしく、なぜそうするのかを論理的に述べてくれているので、人が求めている展開って結構限られているんだなあと思い知らされます。
それでいてこの13フェイズ構造の「重ねがけ」で物語はいくらでも複雑に出来そうですし、そもそも作品の個性は前述の通りリマインダーで味付けするので、他のレビューで述べられているような(といっても1人ですが)
"亜流"にはならないと思われます。(この本にはたくさんの作品例が紹介されていますが皆違う物です)
それにしてもタイトル詐欺な本です。全然「超簡単!」じゃありません。(笑)
簡単だったらとっくに世の中名作だらけになっているはずなので却って信頼できますが。
内容説明に知識、経験、教養、一切関係なし!と書かれていますが、著者は豊富な人間観察や作品鑑賞を奨励しています。
大変そうですが迷いはなくなると思います!
言うまでもなくこの本の内容は誰かを楽しませる商品としての映画や漫画、アニメなどを創り出す際に参考になるものであり、文学性を重視していたり自分さえ楽しめればいいと思っている人の役には立ちません。
クリエイターというよりもエンターテイナーを目指す人に読んでほしい一冊です。
彼女がその名を知らない鳥たち (幻冬舎文庫)
十和子は同居人の陣冶が虫唾が走るほど嫌いだ。黒い顔も中途半端な天然パーマもだらしのない食べ方も小さい陰嚢も白髪交じりの陰毛も全てが気色悪い男、その上他人から蔑まれていることに気付かず小心者のくせにデカいことばかり吠える、それが陣治だ。十和子はそんな陣治にあらん限りの悪態と罵声を浴びせる。陣治は卑屈な笑みを浮かべ十和子の世話をする。十和子はなにもしない。レンタルしてきた映画を部屋で転がって観ているだけの日々。こちらも壊れかけの駄目人間だ。ヘドが出そうなほどどうしようもない中年カップルの話が延々と続く。
この先、この陰々滅々な物語のラストが、あんなにも苦しいような純情と愛情とを鮮やかに描ききることになるなんてとても想像できなかった。まったく脱帽です。
共感を覚えるのは、十和子は駄目な方を自ら選んで生きていること。なげやりのようだったり運がなかったように見えても実はやじろべえのように不安定ながら自分自身で負のバランスを保っているのだと思う。
この小説は2006年に出版されたものですが、すでに絶版になってました。文庫本も出てません。出版社も書店もこういう良書に力をいれて多くの人に読まれるようにしてもらいたいものです。