メメント【字幕版】 [VHS]
いつも観ている映画だと思って観ていると、やられます。
頭を使って観る映画が『メメント』です。
1回でも話は解ると思いますが(集中力は必要)、よく知りたいなら2回は観る必要がありそうです。
個人的には好きですが、何かしながら観れる映画では無いのでご注意。
-memento- CLANNAD remix album
ピコピコ系のトランスリミックス曲もあります。
これらがCLANNADの世界観に合うかと問われれば正直合わないかと思います。面白くはありますけど。
しかし、アコースティック、オーケストラ、ピアノアレンジ系の曲はどれも秀逸です。
特に、「渚 〜坂の下の別れ Warm Piano Arrange」は凄かった。
最初は「願いが叶う場所」、中盤に「渚」のメロディがしっとりと入って、最後は「小さな手のひら」のサビで締めくくられます。
これはゲームクリア方なら絶対に涙腺に来ます。情熱的にコードをガシガシ掴んだピアノの響きが最高でした。CLANNADのすべてを詰め込んだようなアレンジです。
他、「空に光る」はテンポの良い、ストリングスアレンジが秀逸。
「小さな手のひら」もギターのアルペジオが違う味で楽しめました。
「影二つ」のMintJamによるエレキギターアレンジも情熱的でした。コードバッキングが気持ちよかった。
「Ana」は正直好みでは無かったです。
「馬鹿ふたり」のアレンジはアニメで頻繁に出てきます。この春原っぽい感じが楽しい曲です。
最後を飾る「桜抒曲」は「幻想」をボーカル化したような曲で、お馴染みのLiaさんが歌ってます。10分におよぶ大作でした。
かなり良い一枚です。
迷ってましたが、思い切って買ってよかったと心から思えました。
memento mori(初回生産限定盤)(DVD付)
「真っ赤な夜」の暴力的なリフだけですでに名盤が決定しました。
まさかここまでのロック・アルバムを今聴かせてくれるとは。
前作を凌ぐほどに踊り狂うギター・サウンドが作品の主軸となり、腰が砕けそうなほどに甘く懐かしさが宿る素敵なメロディが凝縮されています。
その中にもスカのリズムが心地よい「アンブレラ」、バンド史に残るべき美しいバラード「message」、民族音楽のようなタイトル曲「memento mori」など、バラエティとボリュームに富んだ意欲作です。
幾度かの頂点を極めながら、いまだ飽くなき挑戦を続ける彼等の姿は、もはや神がかっております。
BUCK-TICKはBUCK-TICKでしかなく、BUCK-TICKの敵はBUCK-TICKだけです。
そして、その勝負に勝ち続けている彼等を愛せる我々は幸福です。
メメント [Blu-ray]
これは凄く良く出来た映画だ。
まず結末から物語がさかのぼっていく形式と、主人公の記憶障害という設定が絶妙にマッチしている。
記憶が飛んでしまって現在の状況が分からない主人公と同時に、観ている側も過去に何があったかわからず困惑するようになっている。
「記憶喪失の疑似体験」が見事に成り立った唯一無二の映画であり、一種のアトラクションのようなものだ。
ぜひ記憶が消える恐怖と不安を体験してみてほしい。
そして欠かせないのは2度鑑賞することだ。
最初に鑑賞したときは、たぶん誰もが前に見たシーンの内容を記憶、把握しきれず、とても疲れるはずだ。
しかし二度目は、映画のだいたいのあらすじを理解しているため、落ち着いて話を理解しながら鑑賞できるはずだ。
すると不思議なことに、一度観たシーンの本当の意味が分かり、前よりストーリーへの理解が深まるはずだ。
たぶん二度目を観終わると、「こういう話だったのか!」と、一気に映画の印象が変わるはず。
ちなみに、結末からさかのぼるのではなく、話の最初から結末へ正しい時系列で再生できる機能があるが、私はあまり観てほしくない。
これをやるとかなり「普通の映画」になってしまい、面白さが損なわれるからだ。
何度見ても理解できない、もしくは自分で解釈するのがめんどくさい人だけ観るのをオススメする。
メメント [DVD]
監督は、信用できない語り手というアイディアを既に持っていて、弟さんの小説にある設定を採用したらしいです。
10分しか記憶がもたない主人公。
映画を観てから、主人公の様な記憶喪失者でなくとも、人は自分の都合の良い様に記憶を変えてしまっているのだと実感する。
友人が思い出を語るとき、大きな出来事の前後は実際のものと変わってしまっているのが分かる。私の記憶が変化してしまっているのかもしれないが…
物事は殆ど主観的に見ているので、いつでも真実は変わってしまうらしい。
記録は確かだが、記憶をもとにしてつくられる。また、意図的に偽造もできるのだ。私たちの思い出は、主人公の記録と同じ役目ではないだろうか。
妻の復讐をするのが目的の主人公だが、実は殺人を生きがいにして生きるという事実。
逆からの映像ということで、人間の記憶や生きる理由、希望等が強烈に伝わり、一風変わった演出ができている。そして何より感情移入がきちんとできるということ。(一風変わったものをつくるとき、忘れがちなのが感情移入)
ただの編集遊びではなく、哲学がびっしりと詰まった映画です。