そよ風の贈りもの
ホイットニー・ヒューストン死去のニュースにショックを受けています。まだ48歳。早すぎる。マイケル・ジャクソンの時もそうでしたが、復活を期して頑張ろうとしていた矢先のこの訃報。残酷にも悲劇は繰り返されてしまいました。
完全リアルタイムで聴いていました。デビュー前はモデルをされていたらしく、当時21歳のこの水着姿もとても美しい。
このアルバムはデビュー盤ということもあり、マイケル・ジャクソンのお兄さんのジャーメインや、黒人ボーカリストの巨星テデイ・ペンダーグラスも、デュエットで彼女をサポートしていますが、この2人に歌では全く負けていません。痩せ形の体とは思えないほど、声量が素晴らしく、高音の伸びがブレないんですよね。デビューシングルでもある、9曲目の「すべてをあなたに」の歌声は一種の芸術品。バラード向きの声です。
この時期、黒人女性歌手のちょっとしたブームがあり、ベテランの女性シンガーの復活が相次いだのですが、
ついに若手の実力者が現れたと。
シングルカットされた曲(1,2,4,9、曲目)は全て1位となり、くわしく曲名をご存じないかたにも、曲を聴けば分かる名曲揃い。
2枚目の「ホイットニー2」も大ヒットし、あの「ボディガード」で頂点に立ち、順調すぎるキャリアだったのに、彼女本人にボディガードが居なかったのが悔やまれます。
彼女は亡くなりましたが、歌は永遠に残ります。ほとんどのかたは「ボディガード」からの彼女をご存じでしょうが、このデビュー間もない彼女の歌声もぜひお聴きになってください。名盤です。これはおすすめします。
kiss~for million lovers~
ご案内させていただきます。自分でもこんなん普段からMDで作って聞いてます。無難でうまい選曲なのではないでしょうか。泣かせるバラードという方向性+感傷的+追憶みたいなねらいが見えます。80年代洋楽リスナーをターゲットにしており、学生時代が80年代のかたに最適。各楽曲に共通しているのは「おおげさなもりあげ」+「感情過多」。涙がつきものの結婚式または送別会などに威力を発揮しそう。そこで注意点をひとつ、男性と女性のすれちがいをテーマにしている(10)スーパーウーマンは結婚式では流さないほうがいいかも。80年代を代表するラブソングの氷山の一角のコンピではあるが、このような現在30代から40代が消費の中心なわけで、このようなお金を持っている層をターゲットにしたアルバムは後をたたないであろう。遠出のドライブの帰り道での渋滞解消装置にはいいだろう。(8点)