劇場版トライガン「TRIGUN Badlands Rumble」(BD) [Blu-ray]
特典のコミックはアワーズ本誌で連載された短編二話ですが、これが嬉しい。
劇場版は未見だったので、繋がりが解らなかったんですが、観てから読むと面白さ倍増、そして映画のラストシーンの笑いが3倍増!
映画もコミックも、相も変わらずのドタバタ・銃声・そしてラブ&ピース!監督の「変えない」本質はしっかり確認できました。
TV版が好きだった人には、この「変わらない」ことがどれだけ嬉しいことか。懐かしい彼らが一人も欠けていなかった頃の「日常」です。アルバムを開くような感慨があります。
今回のキーマン、ガスバックも非常に本作らしい悪党で、にやけてしまいます。ネオンみたいな「筋が通った悪党」。憎めない、かっこいい、メチャクチャな武器を持っている、と三拍子。ああ、楽しい。
TRIGUN DVD-BOX LIMITED EDITION
原作漫画の後書き(マキシマム2巻)でも触れられていた通り、大変分かり易く、とっつき易いのがアニメ版トライガンだと思ってます。自分自身、アニメ→原作の順でハマッたクチなので、なおさら同感。
昔、好きなんだけど全部集めるのは辛かった(VHSテープは劣化し易いし、LDは将来性が…。といってDVD版をバラで揃えるのは財布にキビシー!!)と考えた人なら、これは買いの機会と捉えて良いんじゃないでしょうか?
劇場版公開にかこつけて発売ってのがちょっとニクいですが、出会って十年経った今でも大好きなアニメな事には変わりないです。ファンの方なら是非!!
劇場版トライガン「TRIGUN Badlands Rumble」(DVD限定版) [DVD]
特典につられて映画の前売りチケットを早々にゲットしたにも関わらず、結局バタバタして劇場には足を運べなかったトライガン劇場版。ようやくDVDで観れました。
映像はマッドハウスを拝みたくなる位きれい。絵のテイストとキャラクターの性格や台詞は、アニメ版の時よりも原作寄りで、個人的には非常に嬉しい(アニメ版のヴァッシュはルパン三世を彷彿とさせる女好きのお調子者テイストがきつくて、原作の優しくて不器用なヴァッシュが好きな私にはもう一つだったので・・。今回もヒロインとの絡みはありましたが、笑えるシーンを作るためだろうなという感じで、いやらしくは感じなかったです)。
また、売るほど登場する賞金稼ぎたちの一人一人が、目立つのもそうでないのも実によく造りこまれ描き込まれていて、何とも言えず感動します。ワンカットしか出てこない端役の賞金稼ぎが素晴らしくパンチの効いたデザインで、「えっ、あのピンク色のオカッパマッチョなに!?」とか気になって仕方ないなんて人生で初めての体験でした(笑)。
ガン・アクションも最高にカッコいい(人死にが出ていないの前提ですが・・。その点主人公と牧師は大丈夫でしょうし、ガスバックも無抵抗の人間に手は上げない主義、という設定という事で安心して観れました)。「銃弾、百万発」のキャッチコピーは伊達ではありませんでした。ヴァッシュやガスバックもいいですが、やはりウルフウッドのパニッシャー・コンバットには痺れます。というか(他のレヴュアーさんも描いておられましたが)、原作ファンは奴が元気で動き回っているのを見ているだけで、「ニコラスおかえりぃいい!!」という感じで、どうにも嬉しくて泣けてきます。
今回の映画では「西部開拓時代」の荒くれた、野卑でマニッシュな雰囲気もよく表現されていたと思います。ヨーロッパ的な洗練とは全く違う、若きアメリカの粗野で荒々しいパワー。何とも力の弱い女性たちには生きにくい世界なのですが、トライガン名物「柄の悪い客にはっきり物申すかっこいいおばちゃん」も健在です。メリル&ミリィも相変わらず西へ東への保険業、頑張っています。手土産のドーナツを奮発するとか、発想がすごく彼女達らしくて笑ってしまいました。銃弾が飛び交う殺伐とした砂の惑星で、パワフルな女の子たちの発揮するこの場違いな生活感覚、この笑い、ああ、トライガンですね。
お話はちょっとベタな部分もあったけれど、ヴァッシュの<不殺>の生き方に付きまとう痛みや難問を軸に据えて大事なところはちゃんと「トライガン」していて良かったです。ただプラントの機能・価値や、ミリメリ&ウルフウッドとヴァッシュの関係などを初めとして、原作ファンでないと分からない部分があるので、トライガンわかばマークの方はお話を知っている人間と観るか、原作を予習してから視聴したほうがいいと思います。
本当に久しぶりに、観終わった後DVDをリピート&購入したくなる作品でした。ありがとうマッドハウス!!今度は『血界戦線』アニメで作ってください!!
血界戦線 4 ―拳客のエデン― (ジャンプコミックス)
ついにファン待望の4巻が出ました。
表紙は3巻にて株を急上昇させたスティーブン。涼やかな微笑みにグッときた女性は多いのでは?笑
さてこの巻。内藤先生の持ち味の確認と、新たな面の発見の両方が詰め込まれた作品です。
まずは「新たな面の発見」、武器・特殊能力なしの格闘シーン。
格好いいフォルムの武器の数々に魅了された方は多いと思いますが、クラウスがメインの話では武器がほとんど出て来ません。
いやーしかし魅せる魅せる。拳と拳のタイマンバトル。画面の派手さとお得意の「内藤節」が相まって、血わき肉踊る素晴らしい格闘シーンを描き出しています。このお話を読んで暫くは興奮が冷めません。しかし少しのビター要素を加え、ラストはちゃんと落としてしまうのはまさに書き手の技術でしょうか。
クラウスの真っ直ぐな格好良さに引き込まれること間違いなし!です。
そして「持ち味の確認」言わずもがな、ガンアクションです。
ギルベルト回のあのカーアクション。ド派手に薬莢を撒き散らし、ひたすら撃ち進んでいくあの様!!
メカニックデザインも秀逸で心を奪われます。
また、K・K回のアクションシーン。驚異的な身体能力で敵を打ち落としていくカッコ良さ!そして素晴らしい演出がコレでもか!とギュウギュウに詰め込まれてお腹いっぱいになります。(個人的には、見開きで両手広げて銃を乱射する時のあのマズルフラッシュの具合に心奪われました。)
作者コメントの所に「B級」という言葉がありましたが、これは間違いなく「超一流のB級エンターテイメント」です。(めちゃくちゃ褒めてます)
TRIGUN-Multiple Bullets (ヤングキングコミックス)
正直全く期待せずに購入しました。
トライガンは内藤先生が描いてこそ、という考えもあったんですが
執筆されている方々の作風がそんなに好きではないというのもあり
読む際も「さあ!読むぞ!」という気合いが必要なくらいでした。
でも、いざ読んでみるとどの先生の話も素晴らしく、トライガンという世界観を
先生方が大切にされているのがよく分かります。
特に『Ark Perfomance先生』の話はファンであれば涙してしまうんではないでしょうか。
トライガンという作品が終わってしまっても皆の中でヴァッシュやウルフウッドが
生き続けている。そんな作品になっています。
内藤先生パートは劇場版のDVDやBDを買えばついてくる冊子(アワーズでも掲載)そのまま収録です。
描き下ろしを期待されている方には残念ですが、雑誌を持っていない方
冊子を大切に保管したい方にはもってこいかも知れませんね。