藪の中 [VHS]
芥川の原作を脚色した怪奇エロス。 登場人物たちが藪の中で起こった一つの出来事を それぞれ異なる回想で語る場面はエロスというより 不気味です。 元は芥川というだけあって、 文学的かつ幻想的で何度も見返したくなるような 作品です。 「真相は藪の中」とはこれほど気味の悪いもの だったのか。
名作文学(笑)ドラマCD 「ヤブノナカ」
評価を読んでわかった上で、安本さん目的で購入しましたが、やっぱり(笑)の部分が少なすぎる! その上、城太郎サイドの時の安本さんが鬼畜過ぎて引きました…。 いや、安本さんは演じられているだけですけど(笑) せめて、BLでなかったらよかったです。
3D 『脳で感じる朗読』 ★今ならブランドハンカチ(セリーヌ)プレゼント!母の日プレゼントにも!!★
最近はオーディオブックが日本でも流行りだしているが、このCDは単なるオーディオブックではない。脳への効果が期待できる特殊効果音(脳の中を音が動き回っているような3D音源)が、朗読の中に織り込まれている。
活字だけだと淡々とした古典文学も、こうした効果音が入ることでハリウッド映画並みに迫力が増す。文学の新しい楽しみ方を提供してくれている貴重なCDだ。何度も聞いてしまう。とくに『トロッコ』(芥川龍之介)と『よだかの星』(宮沢賢治)がお勧め。
統合失調症 (PHP新書)
統合失調症(以下統失)のものです。
この本は統失についての平易かつまとまった内容の啓蒙書としておすすめできます。
特に統失にかかると脳が物理的に壊れることをはっきりいってくれた一般書はお目にかかったことがなかったので大変ためになりました。
ところで著者は人格障害の本でひきこもりの過去をカミングアウトされていましたが、
統失のものが医者になることについてはどうお考えでしょうか。
統失かつひきこもりかつ医者志望の人間としてうかがいたいところです。
人格荒廃が進んでいるため、まとまった文章を書く能力がないので、目立った間違いだけ指摘しておきます。
P149
>親ならば、子どもが困っているときには優しくする。
>うちの親は、子どもが困っているときに冷たかった。
>うちの親は、本当の親ではない。
この三段論法は「論理的には」完全に正しいものです。
おそらく著者は「倫理的に」間違っていることを推論の間違いと混同したのでしょうが、
統失でもこの程度の論理学の素養はありますから読者をあなどってもらっては困ります。
P150-151
これは間違いではないのかもしれませんが、
「シニフィアンとシニフィエの混同」というのはどうもありそうもない症状と思われます。
文中で挙げられている例もそのように解釈するのは牽強付会ではないでしょうか。
まじめな精神病の本でフランス思想などに依拠するのもどうかと思われます。
P152
おそらくチューリングテストのことを言いたいのだと思われますが、
チューリングマシンとはチューリングテストにパスするマシンのことではありません。
蜘蛛の糸・杜子春 (新潮文庫)
本書に掲載されている短編小説「杜子春」など、およそ100年も前に書かれたものなのに、言葉使い、表現など何の違和感もなく読むことができます。これは日本語の一部は変わっても大半は普遍であるためだと思います。大変うれしいことです。
特に、「蜘蛛の糸」は小学生(高学年)が読んでも、朝読書などで読むことができると思いました。作家の中でもクセがあるかたもおりますが、芥川さんの短編は、非常に文法的にも正しい表現で書かれております。子どもたちにも読んで欲しい、そして読みつがれて欲しい物語です。