Psychedelic Sounds Of The 13th Floor Elevators
サイケ/ガレージで有名な盤。
何と言ってもほとんどの曲で聴かれるヒョコヒョコ音がいい味出してる。
何でもエレクトリックジャグという楽器(?)で、マイクをしこんだ壺に口を付けてヒョコヒョコ言ってるらしい。
ネットで検索するとこのバンドの60年代の演奏シーンの写真が見れるが、壺持った人が立ってます(笑)
トゥルー・ラヴ・キャスト・アウト・オール・イーヴィル
聴こえて来たのは、とにかく力強い、やさしい歌声、とにかく圧倒された、美空ひばりとかキャルビン・ジョンソンとかトム・ウェイツもそうだが、歌声だけでほぼ全てを表現してしまう人がたまにいる、彼もそういう人なのだ。バックのオルタナカントリーバンド(オッカーヴィル・リヴァー)も過去のロッキーのバンドにとらわれず、土臭いアメリカ南部独特の音で彼を支える、このコラボも実に見事、お互い南部出身のなせる技か、見事すぎて泣けてしまうくらいだ。彼の前歴を期待して聴くとなんじゃコレ?と思わされそうな感じだが、見事すぎてそんなケツの穴の小さいことはどうでもよくなってしまう。サイケのサの字くらいは入ってるが、そこは本質ではないと、聴けばわかる。
詳しいロッキーのプロフィールが付いていて、読み込めばさらにその力強さと優しさの意味を考えてしまって、さらに感動してしまう。一度地獄を見て、社会からも排除された人間が、歌(アート)と宗教と周囲の理解者ととも社会復帰、その過程の中で育まれた楽曲がこうして世に出て、遠く離れた国も文化も違う人間の心を震わせている。