恥さらし 北海道警 悪徳刑事の告白
この本を書いてくれた著者、稲葉氏に敬意を評します。
私たち一般市民には知りうる事の出来ない内部事情を、ここまで赤裸々に明かして頂くのには、かなり勇気が必要だったのではないでしょうか?!
私も札幌在住なので、この事件の事は今でも覚えています。
そして、当時ニュースや新聞などで事件についての報道を聞いて、『何だか全部の責任を稲葉氏一人に被せようとしているな』と感じたのを覚えています。
なので本を読んで、その当時自分が感じた事は間違いではなかったんだなと思いました。
この本を読んでいると、警察って一体何なんだ?市民を守るのが、犯罪をなくすのが警察の務めではないのか?という疑問がわいてきます。
ノルマのために犯罪を作り、法廷で偽証をし、問題が起きたら隠蔽する。一人の人間に罪を被せる。
警察組織には自浄作用が働かない。。著者は本書でこう言ってます。
でもこうして勇気を持って恥をさらしてくれている人がいるのですから、様々な不祥事に関わった人達にも行動を起こしてほしい。
これから警察官になる若者たちのためにも、恥ずかしくない組織を作ってほしい。一市民として心からそう思います。
最後に、稲葉さん、9年間お疲れ様でした。こうして声を上げてくれてありがとうございます。これからも頑張って下さい。
現場刑事の掟 (文庫ぎんが堂)
普段、交番で道を聞く程度しか
接点のない警察官。
その仕事とはどんなものなのか?
興味はあるものの、なかなか伺い知ることはできない。
この書籍は警察官の日常の仕事がどんなものかを
教えてくれるだけでなく、
現場で汗を流し働く警察官の
職務への忠実さ、仕事への熱意も伺い知れる。
著者の経験から書かれた文章は
手に汗握るだけでなく、ノンストップで
読み切ってしまうほど引き込まれる展開が続く。
是非、次作も読みたい、
そう思わせてくれる素晴らしい出来映えである。