星くず兄弟の伝説 [DVD]
公開当時('85年春)、上京して初めて歌舞伎町に行って観たのがこの映画だったのだが、カラフルポップな内容と戸川京子さんのあまりのキューティーさに、熱病のようにサントラ盤、関連本と買い漁ってしまったのを覚えている。今回DVD化され、改めて観たのだが、やはり戸川京子超カワイイ!!!!! そして後に日本のヒップホップ黎明期の中心人物となる高木完氏をはじめとする役者としては素人同然のキャスト陣がイキイキ自由にはじけまくっている。近田春夫氏によるオリジナル曲も素晴らしく、尾崎紀世彦は歌うますぎ。初期のいいともやひょうきんベストテン、若い前田日明やサンプラザ中野、ひょうきんディレクターズや文夫くんと民夫くん、らもさん、川崎徹等当時の文化人の貴重な映像も多数収録。このチープで自由な感じが素敵なんだなあ。
HOUSE [DVD]
大林宣彦監督作品の傑作って何故か夏休みを舞台にしたものが多いと思います。
「転校生」、「異人たちの夏」。どちらも夏真っ盛りの話です。
そして本作「ハウス」も夏休みの話です。
この作品をグロテスクなホラーと見るか、少女漫画のようなファンタジーと見るかで評価は分かれると思います。
勿論自分の見解はファンタジーです。
冒頭で先生役の檀ふみ(友情出演です)が、女子高生のはしゃぐ姿を見てまぶしそうに呟きます。
「いいなぁ!夏休み」
これは大林監督のつぶやきに聞こえました。
けれども、今ははつらつとしている彼女たちもやがては南田洋子演ずる「おば様」のようにかつての思い出だけに生きなければならないかもしれないのです。
そのためにこう云う結末になってしまったと言ったら言い過ぎでしょうか?
ある意味彼女達は永遠に終わらない夏休みの中で生きるような気がして、うらやましく感じてしまいました。
夏休みも若さも永遠に失ってしまった大人たちの、今が一番輝いている少女たちへ捧げるオマージュのような映画です。
それほどに画像が鮮烈でした。
今見ると(当時でも)非常に安っぽい特撮なのですが、それがかえって非現実感を出し、ファンタジー色を強めています。
特に夕焼けのシーンは何度見ても切なくなります。
小林亜星の音楽も上出来です。
これ以降スター女優となった池上季美子は別として、大場久美子、神保美喜、松原愛等の若手女優達は一番輝いていた時の姿をスクリーンに永遠に残すことが出来、彼女達にとっても最高の幸福であったと思います。
また、パパの婚約者を演じる鰐淵晴子も物語に少女漫画的な非現実感を加えて文句なしです。
オカルトムービーならぬ、カルトムービーですが、自分にとっては大好きな映画です。
ベーコン野外術
今までアウトドアはあまり好きじゃなかったのですが、こんな楽しみ方もあるんだと感心しました。シンプルで手作りで楽しそうなのです。自分で考えた工夫がいっぱいです。こういう楽しみ方って現代人が忘れてるような気がします。この本に出ていたお料理のいくつかを家で試してみましたが、ほんとにおいしいんです。アウトドアでなくても十分OKです。でも家の中ではできないものもあって残念。わたしもアウトドアに出かけようかな・・・と思わせてくれる本です。
ゴールデン☆ベスト
このアルバムに飽き足らず、「尾崎紀世彦の世界」を買いました。かまやつのお馴染の「どうにかなるさ」。かまやつが歌うと、あー日本のフォークだねー…しかし、尾崎が歌うと見事なカントリーウェスタンになります。驚きです。持ち歌は今となっては、彼のボーカリストとしての可能性を押しとどめているような感じさえします。もちろん、「また逢う日まで」は彼以外にはありえなかったと思いますが。もっともっといろんな歌を聴きたいですね。本家を超えちゃう歌唱は、このアルバムにもありますし。