コンプリート クーロンズ・ゲート
クーロンズゲート攻略本というともう一冊「クーロンズ・ゲート公式ガイドブック」が存在しますが、あちらがゲーム内容をノベライズした放浪記ならばこちらは完全に攻略やデータにこだわった一冊です。ページ数こそ公式ガイドブックに劣りますが、オールカラーなので非常に豪華。
まず目を引くのが多くの実写を盛り込んでのクーロンズゲートの世界観や舞台となった九龍城砦の有様。続いて製作者の木村央志、井上幸喜、そして音楽担当のハイ島邦明らの数ページに及ぶインタビュー。このあたりにはクーロンズゲートの製作過程話、製作途中の小黒CGなども掲載されてます。
さて肝心の攻略編。章ごとに区切られ、「攻略順路解説」として最低限のフラグを立てる経路が記されているのでこれだけ読んでればまず間違いなくストーリーは進みます。もちろんそれだけではなく章の中の各シーンごとの細かい解説は画像込みで書かれ、まとめられています。
胡同ページはゲーム内のマップよりも分かりやすく大きなマップが大きく掲載され、鬼律を倒す順番や階段・ルートをたどる順番も文章で解説されているので分かりやすい。
最後のほうには全鬼律図鑑と全アイテム図鑑が掲載。ここには鬼律たちが本来道具だった頃はなんだったのかというのが簡単ながらも全て解説されており、目からウロコ間違いなし。「なぜこの鬼律がこの属性なんだろう?」という疑問が払拭されます(笑)
そしてラストの用語集ではなんとなく聞き流してたけど実はこういう意味があったのか、というクーロンズゲートのいろいろな用語の解説。「ファイアの日」や「クーロネット」といったゲーム内で大方解説されているものだけでなく「天道式」や「妖帝」といった重要単語の解説まで。
もしクーロンズゲートをこれからプレイしよう、という酔狂な方(?)がいましたら、是非ともこちらをオススメします。ゲームをクリアあるいはクリア目前まで進めてその世界観に浸りたくなった方は「クーロンズ・ゲート公式ガイドブック」を(笑)
クーロンズ・ゲート公式ガイドブック
概要については多くで語られていると思うので「クーロンズゲートのノベライズ」というものについて。
簡単に言えばゲームをそのまま小説化したもの、なのですが、性質的にセリフ集みたいな役割も持つためにクーロンズゲートをクリアしてしばらく経って内容を忘れた頃に読むのが最高の読み方だと思います。
画像もあらゆるシーンが掲載され、メール内容やリゾームでのログなども全てではないまでも掲載されています。主人公の風水師の主観で語られた内容なので主人公の心境も同時に描かれているわけですが、これがさらに読む者を引き込みます。
また、文章中のあらゆる単語やセリフなどに訳注がつけられ、編集者の方のツッコミにも似たコメントがほぼ全ページに書かれています。これもまた、ちょっと哲学めいていたり妄想めいていたりして読むのが楽しいです。
ARTDINK BEST CHOICE クーロンズ・ゲート-九龍風水傅-
“風水師なんだ、私は!”引きずり込まれるように好きになってしまった、この世界観。自分の中の陰の部分に触れずにはいられません。目をこらして街のあちこちをみてみれば、そこには一つ一つ思い入れを込めて作られたであろう香港テイスティーな、荒廃的な美。いいなぁ、ほんとに好きだなぁ。一番好きなんでしょうね、ゲームの中で。思わず香港に3週間一人旅してしまった程です。裏路地や重慶マンションにまだあの面影は残っていましたよ。もちろん、ゲームサントラ聞きながらムードいっぱいに徘徊しました。クーロンズゲートは作り手が見せたかった感じさせたかった世界が詰まっているように思えます。こういうゲームにはめったにお目にかからないなぁ。あ、音楽最高ですよ!
クーロンズ・ゲート
本作を当時、予約購入しました。
岩井俊二のスワロウテイルが、当時
大好きでそれに似た世界のゲームなんだろうなあ、
なんていう軽い気持ちで購入しました。
そんな軽い気持ちとは裏腹に本作は
入念に作り込まれた世界でした。
当時は実在していた九龍城が舞台で、
きたるべく電脳世界が見事に表現されてました。
登場する奴らは完全に胡散臭く
描かれた都市は常人では理解し難い都市でした。
ブレードランナーの都市のアジア版と
形容するしか形容のしようが無い世界で
サイケデリックで大好きでした。
あれから何年か経過しましたが
リメイクでも良いので新作を期待します。
クーロンズ・ゲート
ハイ島邦明さんファンならゲームやった事無くても買いは必死です。私はこのCDの存在を知ってからゲームを探しまくり、やっと手に入れた口です。ゲームはゲームで物凄い圧迫感があり、不気味です。それをいっそう際立たせているのは他でもない「ハイ島邦明の音楽(世界)」なのです。こののゲームはゲームだけ凄くて曲は適当、が多かった時代のものですが、両方とも凄いです。最初は抵抗ある方が多いのかもしれませんが、気が付けば、恐らくハマっています。このCDはBGMとして聞いても心地良いです。個人的には12番の「九龍フロント」がとても綺麗で好きです。