負け組の奇跡 TDK野球部 栄冠への321日
久しぶりに力強いスポーツノンフィクションを読みました。
小さな田舎町の勝ち知らずの(負け癖がついた)社会人野球部が、廃部の危機に立たされ、監督が交代。
その321日後に全国の頂点へ上り詰めるという、誰も予想しなかった奇跡を成し遂げる。
こんな出来すぎたストーリーながら、それは実話だけあって説得力があります。
しかも、昨年の話です。
会社の広告塔としての活躍、それに社員の士気を高める役割を期待され、だからこそ仕事面では優遇されている選手たち。
彼らのこれまでのさまざまな葛藤が入り乱れた心理状況、そして目標に向かってがむしゃらに遮二無二に突進したからこそ得られた偉業。
昨今、忘れ去られた「努力」とか「がんばる」といったことが、今一度、大切に考えさせられました。
都市対抗野球に明日はあるか―社会人野球、変革への光と闇
今まで社会人野球について詳しくは知らなかったが、この本を読んで、社会人野球の歴史がよくわかった。そして社会人野球に関わる多くの人々の努力や苦労、情熱が伝わってきた。何より、著者の社会人野球への熱い思いが感じられた。
社会人野球の発展、明るい「明日」が期待できると思える一冊です。
グランドスラム36 (小学館スポーツスペシャル)
自分中でも大いに盛り上がった都市対抗。
時間が経って、熱が冷めた頃に振り返るのに絶好の雑誌。
年々写真でスペースを稼いで、記事が減っているような気がするけどね・・・