G線上のアリア
クラッシックをあまり聴かない方でも(私も含め)一度は聴いたことがある曲が多いと思います。
ラジオの番組でゲスト出演されていてこのCDはいつもとはちがう弾き方をされているそうです。
その時の音に感動し購入しました。
車の中で聴いても音は埋もれません。
個人的には1曲目から12曲一気に聴け
1曲目はあたたかいビーフシチューとバーターロール
2曲目はチャプリンが心の中に想い描かれ(映画の曲かは不明)
6曲目はYngwieぽい奏法?の曲だと思います。
11曲目は・・・
聞いて、ヴァイオリンの詩 (文春文庫)
出版社がふれ込んだ「おしゃれなエッセイ集」などというのはとんでもない。ものすごい本です。物凄い人です、千住真理子さんという方は。常に「最高」を目指して自分を追い込んでいくさまは、まさに孤高のヴァイオリニストというにふさわしい。
「神は、そのことに耐えられる人にだけ、大きな試練と栄光を与える」という言葉が、心の指針とする好きな言葉だそうですが、これほど千住真理子を表す言葉はないのではないでしょうか。
「ホスピス」や、「身体障害者」、そして普段のコンサートでもさまざまな邂逅があります。千住さんの曲を聴いて、自殺を思いとどまった女性、そしてその責任の重さにぶるぶる震えた千住氏。ひとつひとつのエピソードに感動があります。
蛇足ながら、千住さんの文章は非常に上手です。きちんとオチがついていて、その瞬間、そのエッセイのテーマがひとつに凝縮されます。
最後に千住氏の決意の言葉、「たとえ苦しみばかりでも、そこに少しの希望も見えなくても、戦おう。生きるために、〜その命、尽きるまで」これだけでも、並大抵の人でないことが分かると思います。
千住家の教育白書 (新潮文庫)
千住明さんの曲が好きなことから始まり画家の博さん、バイオリニストの真理子さんを知り、3兄妹そろって一流の芸術家だなんて、どんなご両親のもとでどんなふうに彼らは育ったんだろう、となんとなく思ったことはありました。この本は偶然見つけました。みるみるうちに惹きこまれました。お母さんの子どもたちへの深い愛情、一緒にお遊びする時の機知に富んだ楽しい言動、人よりかなり遅れたスタートから始まる演奏会への出場や大学受験に命をもかけるほどの意気込みで自分自身をかける子どもたちとお母さん、そしてその言葉なしでは今現在の彼らの姿はなかったかもしれない程の穏やかだが素晴らしい助言・意見を与えるお父さん、家族の死に正面から家族全員で一生懸命向き合う姿など、すべてが心を打ち、気がつくと熱いものがこみあげていました。人間はこんなにも努力し頑張ることが出来、こんなにも深い愛情を持って人に接し、生きることが出来るんだなと、またそうでなくてはと改めて知らされた思いです。おそらくこの本は読む人が老若男女・子どもがいるいないに関わらず、ただ真っ直ぐに読む者の心をとらえ、読者自身と、その生き方をも見つめ直させてくれる…そんな気がしました。
千住家にストラディヴァリウスが来た日 (新潮文庫)
300年の時空を超えて、持ち主を探す名器「ストラディヴァリウス」の伝説と、その購入に一致団結していく過程を通じて、父親の喪失感を乗り越え救済されていくある家族の物語。このバイオリンは、やはり「神器」なのですね。
ナポリに響くアリア [DVD]
千住真理子が兄の千住明と共にナポリに渡り、
兄がヴァイオリン用に編曲したオペラを演奏しています。
もともとはNHKの番組で放送されたもののようです。
内容は基本的にはオペラ曲を演奏されていきますが、
曲の合間に打ち合わせや練習の様子、インタビューなどが少しずつ織り込まれており
ややドキュメントタッチな印象も受けます。
画質や音はきれいです。
(最後のエレジーはボーナストラックということで画質、音質とも悪いです)
千住真理子のファンの方や
「オペラをヴァイオリンで弾く」という試みに興味がある方には
面白いと思います。