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Life's Too Good
このシュガーキューブスのアルバムには、
「ビョークがいたアイスランドのインディーバンド」の作品という以上の音楽的おもしろさがある。
5人編成のバンドは一体化していて、ビョークのバックバンド的存在ではない。
そのなかでビョークは、彼女でしかない例の歌唱をどの曲でも聴かせてくれるし、
楽曲も十分にビョーク的。
ビョークは嫌いじゃないけれども、ときどき、個性的すぎると感じているような人には
ギター+ベース+ドラムスという通常のロック&ポップの形式の中で展開する
シュガーキューブスの音楽の方が、聴きやすく、親しみやすいかもしれない。
日本盤には、歌詞・対訳と、宮子氏による適確な解説が付いている。
その前に、ほとんど存在意義のないロッキンな人の短い文章がある。
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Great Crossover Potential
シュガーキューブスがリリースした3枚のアルバム、1988年の「Life's too good」、1989年の「Here today,tomorrow next week!」、1992年の「Stick around for joy」からセレクトされたアルバム。ビョークがソロで大ブレイクする前、20代の多くの時間を費やしたシュガーキューブスでの活動を知るのには格好のベスト盤です。ギターもドラムも普通に存在する比較的ポップな(とはいってもメインストリームとは一味違う)サウンドの上で、ビョークのボーカルは力強く弾けています。
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ザ・グレート・クロスオーヴァー・ポテンシャル
パチパチと電気がはじけるような音楽。奇想天外。遊園地!!?どんな言葉で表そうとしても上手くいかないのがビョークミュージックの世界。そんな彼女のひとつの到達点が垣間見える。
★参考★
全14曲中、1~5曲目までが、1Sアルバム「ライフズ・トゥー・グット」に、6~9曲目が、2Sアルバム「トゥデイ・トゥモロウ・ネクスト・ウィーク」に、10~最後までが3Sアルバム「スティック・アラウンド・フォー・ジョイ」に収録されている。