玩具修理者 (角川ホラー文庫)
「玩具修理者」のほうはかなりグロイです。気持ちが悪くなるくらいグロイです。
分解しますからね、人間を。
それでも個人的には好きですけど。
どこからどこまでが生物なのか考えました。分解して、また組み立てても人間なのだろうか…。
もう一つの作品は、理解するのに時間がかかりましたが、迷宮のような面白さがありました。
じわじわ怖いです。怖いと言うより、不安と言うほうが適切かもしれません。
時間と精神の話です。脳の一部をいじることで、タイムトラベルをしようとします。
私はかなりぐるぐると引き回されたような気分になりました。
自分が立っている基盤を揺るがされるような作品です。
天体の回転について (ハヤカワSFシリーズ・Jコレクション)
ハードSFの文法に、センスオブワンダーがてんこもりで、これこそSFだ!という、読んでて驚きと歓びで本を持つ手が震えるほどですよ。
小林泰三は、読んでいて気づく瞬間が楽しいので内容については触れません。
読んで、気づいて、楽しんでください。
玩具修理者 [DVD]
小林泰三の作品の中では、特に好きな話ではないが、短編ながら映像化されたというので見てみました。原作とは大分違うものの(多分想像力の問題かもしれませんが)、ナレーション、小物等、細やかに繊細によくつくられた映画です。
できれば他の小作品なども是非映像化して欲しいと思います。それにしても「ようぐそうとほうとふ」って言いづらい・・・。