ウィル・リヴ・アンド・ダイ・イン・ジーズ・タウンズ
明らかにイギリスのロックンロールの王道であるローリングストーンズやザ・フー,ジャム,オアシスなどの系譜に属する正統派ロックンロールバンドのデビューアルバム。
とりあえずシングルにもなった9曲目「40デイズ&40ナイツ」を聴いて欲しい。ロック本来が持っているエネルギーの物凄さと,リフのカッコよさと,ボーカルの切れ具合がありえなくらいこちら側に迫ってきて一発でやられてしまう。
他にも2曲目の「アウェイ・フロム・ヒア」のフックの効いたサビ,6曲目の「ユーアー・ノット・アローン 」のスケール感溢れるメロディー,11曲目の「ハッピー・バースデー・ジェーン 」のメランコリックなバラード表現など,優れたロックのアルバムに必要なバラエティーさも兼ね備えていて新人とは思えない曲のふり幅が最大の魅力になっている。
ワーキングクラスの出身らしく歌詞もラッデイズム溢れていて(アルバムタイトルは最高),現状に満足してない初期衝動が伝わってきて,まさしくロックンロールが分かっている奴らだいうことが分かる。
ロックであり,パンクであり,ポップであり,UKロックンロールの王道を行くサウンドは今でも有効なのは彼らが証明してくれている。
THANX-ベスト・オブ・ダイ・イン・・クライズ
デランジェが突然解散しキョーのソロでスタートしたがバンドになり武道館公演をはたしたバンドのベスト、選曲は3枚目のシードからはシングルの種ぐらいで1枚目と2枚目、7曲入りのアルバムからライブでもよくやっていた曲をバランスよく選曲した感じです。室姫さんのメロディアスな曲が印象的で最大の魅力といっていいと思います。後にラルクアンシェルに加入するユキヒロのデジタルな音楽も曲を引き立てます。このバンドでは室姫さんはブラディーのような轟音系のロックではなく、ユキヒロとの音楽的接点であるデジタルなロックとメロディで曲を構成しています、ブラディーと聴き比べてみるのも面白いかも室姫さんの音楽的引き出しの多さと良質のメロディー、ブラディーとの音の違いに驚きます
喬家大院 (上)
清末を舞台にした、食うか食われるかの熾烈なビジネス戦争!敵はライバル商家だけではない。盗賊、太平天国軍、そしてあの大物が立ちはだかる。中国全土で為替の可能な金融機関網を築きあげた男の一生は凄まじいの一言だ。主人公を巡る女性たちも商魂たくましいぞ。アクションもお白州もあって武侠ファンにも一押しだっ
NODE
92年作。前作「VISAGE」よりもエネルギッシュで熱いノリを感じる作品。バラエティ豊か、中身の詰まった捨て曲なしのミニアルバム。デランジェ時代や前作のようなデカダンなムードもありつつ、より開けた雰囲気に。前作も傑作でしたが、これも同じくらい大好きな作品。特に最初の2曲はかなり好きです。1stプレスのみボーナストラック入りのシングルCDがついて二枚組み。
「MIND GARDEN」は「FUNERAL PROCESSION」のようなダークさと勢いがありつつ、「MELODIES」のような突き抜け感・爽快さ。要所要所、印象的な旋律でうなる室姫さんのギターにしびれます。微かですがシンフォニックなアレンジも良い味出てる。邪悪なムードが光に包まれていくようにどんどん高揚し、最高潮の所で滑り落ちるシンセの旋律がたまらない!「殺シテモ殺シタリナイホドノ」は妖しいムード、艶のあるボーカル。ベースが目立つ。落ち着いた曲調と抑えた歌声から徐々に盛り上がって情熱が爆発する展開が良い。「My Eyes僕の瞳よ」はデランジェの「DEAR SECRET LOVER」を思い出させる雰囲気がある。間奏はねじれた空間に落ち込み、更にそこからとてもメロディアスなギターソロが飛び足す。ポップだけど凝ってる。「言葉にならない…」は爽やか。ノイジーな間奏が印象的。「KOOL&MOONLIGHT」は切れがありつつ、独特の浮遊感。「LOVE ME」はとてもソフト、穏やかな曲。優しく包み込むメロディー。「グラデーション」はオシャレで独特、異国情緒みたいなものがある。ピアノが綺麗。味のあるアコギソロ。ボーナストラック「RAPTURE THING(The Central Nerve Mix)」は原曲よりも更にデジタルでダンサブルに。妖しい女性の声が飛び交う。