Greatest Hits
今回、再発されたこのグレイテスト・ヒッツは、もともと78年にアナログ盤としてリリースされ、その後CD化されたアルバムに、新たに曲を追加し、さらにリマスター化したものです。もともとアナログの1枚ものだったので、収録曲はわずか8曲でした。今回6曲が追加され14曲が収録されています。
ところで、このディスクですが、1枚で手軽にバンドの代表的な曲を聴けるようになったとは言え、どちらかというと、MTBの音楽を聴いてみたいのだが、とりあえず1枚、というファンよりも、むしろマニアックなファン向けのベスト盤といえると思います。
その理由は、もともと収録されていた曲でシングルカットされた曲のうち、5曲がレアなシングル・ヴァージョンに差し替えられているからです。
MTBについては、以前、もうひとつ、2枚組のベスト盤がCD化されていました。「キャプリコーン・イヤーズ」です。こちらはディスク2枚にライブ音源も含めて27曲が収録されていましたが、リマスター化されないまま、現在は廃盤となっています。今回差し替えられた5曲のシングル・ヴァージョンはこの2枚組に収められていました。
というわけで、このリイシュー盤の目玉は5曲のリマスター化されたシングル・ヴァージョンということができるでしょう。アルバム・ヴァージョンとの違いを聞き比べると興味深いと思います(どちらが良いかについてはあくまでも好みの問題ですが・・・)。問題のシングル・ヴァージョンは、いずれも見事な(?)編集技術の妙により、アルバム・ヴァージョンを短く縮めた版となっています(個人的には初めて2枚組のベストで聞いた時には驚きました。特にThis Ol’ CowboyとSeachin’ For A Rainbowの2曲の編集がすごい。)。
このリイシュー盤ではオリジナルアルバムの収録曲8曲の曲順は考慮されていないので、まったく新しい1枚もののベスト盤と考えてもいいかもしれません。
最後に、商品の詳細欄に収録曲の紹介がないので書いておきます。*印が今回追加された曲です。
1. Take The Highway*
2. Blue Ridge Mountain Sky*
3. In My Own Way*
4. Fire On The Mountain
5. Heard It In A Love Song (Single Version)
6, Ramblin’
7. Searchin’ For A Rainbow (Single Version)
8. I Should Have Never Started Lovin’ You*
9. 24 Hours At A Time
10. Long Hard Ride (Single Version)
11. Can’t You See (Single Version)
12. Too Stubborn *
13. This Ol’ Cowboy (Single Version)
14. Desert Skies *
Live From the Garden State 1981 [DVD] [Import]
何故フルートが入っているの?多分、ガキの頃からの付き合いということだろうと思うけど、MTBは不思議なバンドだなあ。ライヴのできは上出来ですよ。やはり今は亡きToy Caldwellのギターは凄い。ギターを聴くためだけにこのDVDを買う価値十分にアリ。Doug Grayのボーカルだけが張り切りすぎで浮いているのもいつものこととあきらめましょう。このハンド、いい曲を残している。このことはもっと評価されていい。ところで、視覚的にMTBは腹の出た親父たちの集まりで見ていていいとこは全然ないのでその点だけはお許しくだされ。
Searchin for a Rainbow
カントリーよりのサウンドから、日本での評価が今一つの感があるMarshall Tucker Band の'75年のアルバム。ヒルビリー・ブギ "walkin' and Talkin'"、Asleep At The Wheelにも通じるウエスタン・スィング"Bob Away My Blues"と聴きどころが多いが、白眉は タイトル曲!Doug Gray(今も元気にバンドを牽引している)の哀愁のヴォーカルがたまらない。Charlie Daniels の Fiddleに誘われて登場する Dickey Bettsのギターソロも最高!Jerry Eubanks のフルートが全編にバンド個性として効いている。
Carolina Dreams Tour 77 (W/Dvd)
オールマンの弟的存在のサザンロックバンドマーシャルタッカーバンドの映像付きライブ。トミー・コールドウェルのギターは相変わらずかっこいい。映像はちょっといただけない部分もありますが、貴重です。
Long Hard Ride
ジャケット同様に正にアメリカはカントリーの臭い漂う一枚です。
タイトル曲は壮大な荒野を駆け抜けるイメージがはまる勇壮な一曲!
長い年月を経た現在でも通用する彼らの音楽は大したものです。
これからカントリーロックを聴こうかという方にも好適な一枚かと!