Atomic Lullibies: Very Best of
ブロウモンキーズの良さというのはどうにも説明しづらい。スタイル・カウンシルの一番軽薄な部分をさらにチャラくしたような?ブルーアイド・ソウルというにはドクター・ロバートのボーカルはデヴィッド・シルヴィアンみたくフラットしてるし、屈指のレコード・マニアでありブラック・ミュージックマニアというには、メロディの幅も決して広くはない。でもブロウ・モンキーズ本当に今聴いても最高だと思う。アシッド・ジャズ・ムーヴメントには5年早くて、ブルーアイド・ソウルに括るには2年遅く、今のインディーシーンで出たら局地的な人気だけなら保証できる、不気味なヴィジュアル系プラスティック・ソウル。DJやってますがブロウ・モンキーズは今かけるとかなりイケます。ライヴ・サイドのシンセドラムの爆発っぷりも今だからこそジャスト!です…。
Digging Your Scene: Best of
80年代ブルー・アイド・ソウルの名バンド、The Blow Monkeys の最新ベスト盤です。
The Style Council ほどではなかったですが、日本ではまずまずの人気でした。
Dr. Robert のソウルフルな歌声と、
サックスをアクセントにした独特のサウンドがカッコイイのです。
Digging Your Scene
It Doesn't Have to Be This Way
This Is Your Life
などなど
Music Club Deluxe 制作のこの充実した2CDセットで、彼らを満喫しましょう。
もう、心は80年代間違いなしですよ!!
オンリー・ア・グローサーズ・ドーター+2(紙ジャケット仕様)
ブロウ・モンキーズ、ひいてはドクターロバートの全キャリアを通じての最高傑作。
前作Animal Magicに比べ格段にボトムの太い音に仕上がりつつ、爬虫類的なグラムロック風味を感じるのが、同志(?)スタイルカウンシルとの大きな差異。
以前からライヴでSuperflyをカヴァーしたりカーティス・メイフィールドへの敬愛を隠さなかった彼らだが、本作のThe Day After Youでは共演を果たしている。が、その歌詞が当時の英国首相サッチャーを罵倒した内容なのが、ポール・ウエラーと同様、いい意味の青臭さを感じる。これぞパンクを通過したUKソウルの醍醐味だったのだ。
個人的には来日時に「ミュージックステーション」に出演(笑)した時にIt Doesn't Have to Be This Way に乗って中森明菜が踊っていた姿が忘れられない(涙)