夢を跳ぶ―パラリンピック・アスリートの挑戦 (岩波ジュニア新書)
パラリンピック開催中に、本屋で平積みになっていた本書のカバー写真に衝撃を受けて購入した。衝撃を受けたのは、彼女の「スポーツ義足」よりも、その屈託の無い笑顔。瞬時に「この人の言葉を知りたい」と思った。
内容は、大学在学中に骨肉種の診断を受けて、足を切断をせざるを得なくなった時から、北京パラリンピック代表選手に選ばれるまでの経緯を、「ジュニア新書」ということで、読む人に希望を与えるように慎重に選ばれた彼女自身の言葉で描いたもの。素直な感想は、「凄い」と思った。とても魅力的な人で、一度お会いして話がしたいとも思った。そして、子供達にこの本を読んでもらいたいとも思った。ここに書かれていることは、易しく書かれているものの、とても深いことが多い。そして、子供達が視野や世界を広げるうえで確実に重要な働きをすると思う。私は、個人的にはこの本を読んで、勇気のようなものをもらった。
この本では、彼女が北京パラリンピックの代表として選ばれ、実戦に向けて励んでいく姿までしか書かれていない。北京の結果がどうだったのかは、各自調べて欲しい。また、応援していきたい人が増えた。