人が人を愛することのどうしようもなさ [DVD]
先日、喜多嶋舞の前夫である大沢樹生氏が、自分の半生を語る著作を出版していました。
その中では、もちろん、喜多嶋舞との出会いと別離の理由が描かれており、お二人に好感の持てる内容になっていました。
そのようなプライベートな生活の経緯も踏まえ、本作品を鑑賞した場合、喜多嶋舞の作品に賭ける真剣さが伝わってきます。
なぜ、ここまで喜多島舞に過酷な演技を求めるのか?その答えは、喜多嶋舞という女優だからこそ、意味があるということなのでしょう。
B級女優をいくら貶めても、途中で飽きてしまう。
一流の女優であり、かつ、覚悟を決めた者であるからこそ、芸術的な堕落がよく似合い、観る者に震えるような衝撃を与えるものなのでしょう。
鑑賞後に、疲労感を覚え、夢でうなされそうな一作です。
※マネージャー役の津田氏が、非常にいいですね。
「静かなるドン・スペシャル」オリジナル・サントラ~パーフェクト・コレクション
まずライナー。監督と主演のおふたりのコメントがのっていて、必見です。監督はシリーズ10までの苦労談を一行に凝縮させてかかれています。また収録曲では、香川氏の歌(歌詞の一部に英語あり…ちょっと今となっては恥ずかしい感じなポップ調ロックかも)が聞けるというのが最大の魅力…かと。まぁライナーの紙質が安っぽい気もしないでもないですが、それがレア感をより一層あげてくれてるんじゃないかと、思います。(これはシリーズ10までの時点で発売されたCDです)
Angel―ビビアン・スー写真集
The model is very pretty and the photographs are very nice.I enjoyed this reading a lot and I recommend the book.
金魚倶楽部 [DVD]
偶然この作品をテレビで目にしました。何か惹かれるものがあり、毎週放送を楽しみにしていました。次の放送があるまで、それまでの内容を繰り返し繰り返し見ていた程です。学生ではなくなってしばらく経つのですが、私も学生の時に居場所を探していたなあとかこういう先輩がいてくれたらよかったのになあなど自分の学生時代と重ね合わせて忘れかけていた学生時代の純粋な気持ちを思い出すことが出来ました。初心に戻れる作品に出合えたことがとてもうれしいです。
映画「人が人を愛することのどうしようもなさ」写真集
かつて劇画家・石井隆がペンで描き出した“名美”のあの貌、あの仕草、あのアングル、あのシチュエーション…。壮絶がゆえに劇画界を激震させた女のリアルを、映画監督としての石井隆がついにムービーキャメラに写し取ったのだ。
いやそれ以上のリアルを喜多嶋舞が全身全霊で体現しているではないか!全てをさらけ出すように過激なホーズをも厭わない喜多嶋舞の姿に、女優としての決意と覚悟が溢れている。
表現にはタブーはない、いやタブーなど意味がないと言わんばかりのショットで埋め尽くされたこの一冊。
“名美”の瞳の中に映る女の情念、女の孤独を、マル・ウォルドロンが切なく奏でるジャズナンバー「レフト・アローン」を聴きながら感じてみようではないか。