Anniversary50 (アニバーサリーごじゅう) (カッパ・ノベルス)
50という数字をどう使うか?
小説同士がしのぎを削る感じ。
一作ごとに系統も違うしパワーあるし、
私にとっては、一作読了ごとに息継ぎして、長く楽しむ本だった。
NHK 「日本百名山」 サウンドトラック The Mountains
私は特にチェロを使った1.山頂に吹く風、チェロとバイオリンが交じり合った23.山の見える街が好きですね。雄大さと新鮮な空気が目の前に広がる感じで、本当に気持ちが安らぎます。
朝起きてすぐにベッドの中で聞きたいアルバムです。
いい一日がイメージできそうです。
Natural
前作「Happiness」に続き前向きかつ円熟味を増したボーカルを聴かせてくれる。
まず近年の岩崎ををサポートする馬場・青柳・古川の3氏の作品に注目。馬場の「うたがある」は、子どものコーラスの入った可愛らしい作品。青柳の「Bewith」はブラスが入ってゴージャスなサウンド。そして古川の「愛のページ」は素朴で心を打つワルツ。
他にもライブでお馴染みの「涙に願いを」「友達の詩」、アコースティックな大編成を率いた「そこにあるもの」、そしてボーカルを録り直した「ただ・愛のためにだけ」など聴きどころ満載のアルバムとなっている。
だが、出色の出来はオープニングの「愛するキモチ!」。初めて聴いた時からノックアウトされ、聴けば聴くほどほかの曲の印象がかすんでしまうほど。田村武也がこれまで岩崎に提供した曲でも、あまりポップスでは歌われない世界観を彼独自の包容力と高揚感を持って作り上げていたが、今回の「愛するキモチ!」は文明批判、戦争反対といったメッセージも含んでいる。でもそれが、全く説教臭くも押し付けがましくもない。それは、普遍的な人類愛が根底に流れているからではないだろうか。音楽的にも爽やかな高揚感があり、西脇のアレンジも冴える。
それを、岩崎が見事に歌い切っている。歌詞の通り手を広げ、太陽を浴び、笑顔で、前向きな歌声を聴かせてくれる。本当に涙が出るくらい元気をもらえる歌だ。この1曲だけでもこのアルバムを聴く価値がある。