アンリ・カルティエ=ブレッソン 瞬間の記憶 [DVD]
彼の作品は、誰もがどこかで目にしているはずだ。
タイトルが語るように、人々に瞬間の記憶を与えてくれたカルティエ=ブレッソンのドキュメント。大戦後の世界の歴史を語る上でも貴重なドキュメンタリーとも言えるだろう。
老写真家が、好きな音楽をバックに代表作を語る退屈に感じる映像が、不思議に心地よさを与えていく。それは、おそらく彼と20世紀を代表する人々や哀愁と郷愁を感じる一瞬の情景と紡がれた共同作業により生まれたからだろう。
Henri Cartier-Bresson (Masters of Photography Series)
下のレビューでは印刷がずれている、と書かれているが、当方の入手した本には印刷ずれは見受けられなかった。綺麗に印刷されていた。個体差があるのかもしれない。
新書サイズで、説明文や年譜は英語。値段も(写真集にしては)お手頃。代表作も入っている。アンリ・カルティエ=ブレッソンの写真を見てみたい、という人にはいいと思う。マニアには物足りないかもしれないが。
ポートレイト 内なる静寂―アンリ・カルティエ=ブレッソン写真集
「内なる静寂をとらえたい。
私が訳したいのはその人格であって、表情ではない。 」
アンリ・カルティエ=ブレッソンの言葉より
この写真集に収められているのはブレッソンによって一瞬の隙に何かを盗み取られた犠牲者たち。
「内なる静寂」の言葉の通り、これらの肖像写真は声高に何かを主張したりはしない。
しかし秘めたエネルギーを静かに放っている。
アンリ・カルティエ=ブレッソン (「知の再発見」双書)
装丁の割りに価格が少々高いような気もしなくも無い。
内容はとても充実していると思うので、それで帳消しか。
ひとつだけ残念なのは、紙面のレイアウトが煩雑なこと。
ぶっちゃけ、とても読みにくい。
百歩譲って、「情報を整理して伝えたい」、
というような意図はわからなくもないけど。。
いかにもMac上のレイアウトソフトで作りました、みたいな。
しかも、操作覚えたてのオペレーター?(汗)
それ以外は満足です。
Henri Cartier-Bresson: Collector's Edition [DVD] [Import]
映画館で公開されていたのと全く同じものです。
きれいな音楽に、ブレッソンの笑顔、種明かしをするような
おもしろさ、フランス語の優美さ、そして何よりも美しい映像
ただ、英語の吹き替えが、邪魔です。
英語が悪いわけじゃないのですが、全体の雰囲気に対して
あまりにもはっきりくっきりしすぎて雰囲気ぶち壊しです。
年末に日本語字幕スーパーのものがでるようなので、それまで
待った方が得策かと。