シャコンヌ ~佐村河内守 弦楽作品集
新曲のシャコンヌと、自伝に書いてあった四重奏曲第1番に期待をもって聴いた。結果、その2曲にも大変感銘を受けたが、他の2曲、ソナチネと四重奏曲第2番に完全にノックアウトされた。先の交響曲第1番では一時的なブームが起きたが、正直言って純正な芸術音楽としてではなく、ジョン・ウィリアムスの音楽のような聴き方をしていた人も少なからずいたように感じる。今回の室内楽は真の意味で佐村河内氏の音楽の真価が問われると言っていいのではないか。
私の聴き方は佐村河内氏の本当に表現したいこととは少々ずれているのは承知しているが、ソナチネのようにコンパクトに凝縮された音楽に大きな魅力を感じる。氏のソナタ形式には少々冗長な部分があると感じていたところだが、このソナチネにはそれが全くなく、曲としての形が美しく浮かび上がってくる。主題もロマンティックで、氏はクロイツェルソナタをイメージして書いたということだが、私は三連符の多用とピアノ、ヴァイオリンの激しい掛け合いと美しいメロディとで、ブラームスのソナタ第3番第4楽章を想起した。是非このソナチネを第1楽章として、ヴァイオリンソナタを完成してもらいたいと切望する。
弦楽四重奏曲第2番は、第1楽章は楽器間で受け渡しながら主要主題を何度も繰り返す音楽であるが、その主題が何とも優しく懐かしさを感じさせるもので、一度聴いただけで覚えてしまった。コラールの第2楽章(ここでも第1楽章主要主題及びその反行形が出てくる)を挟んで、第3楽章前半はこの主題の反行形による展開、後半はこの主題の再現となっているので、3つの楽章を続けて演奏すると単一楽章の曲のように聴こえる。氏は弦楽四重奏曲3曲で1つのセットと考えているらしい。だとすれば、ここに弦楽四重奏曲第3番が収録されていないのが残念でならない。激しい緊張感をもつ第1番がトータルで28分、静かな第2番が25分、これに同規模の第3番が加わるとすると、3曲セットで交響曲第1番と同じ位の規模になる。弦楽四重奏曲は、それぞれ1曲で1つの楽章と捉えるべきなのかもしれない。
1stポジションから3rdポジションまでで弾ける バイオリン名曲集
ヴァイオリンの発表会に弾ける曲を探して買いました。ずっと弾ける名曲がたくさん入っているので、いろんなシーンで利用できそうです。
“カンタン”とありますが、ちゃんと弾きこなすには、やっぱりテクニックが必要。
初級者ならば、先生にしっかり指導してもらいながら練習しないと・・・と思います。