奥さまは魔法少女 Kiss.6 [DVD]
一般的に「大人の魅力」は身体的なものを指すものではなく、寛容性と包容力、そして
理解力がある事を指します。
結局の所、嬉子に試されていた物はそれだったのではないかと思います。
早い話、嬉子はさやかを理解しようとしていなかったし、その発送に寛容ではいられな
かったし、その悩みを包容出来なかった。
「老人達」はそれを見抜いていたのではないかと思います。
そこから導き出された答えが「まだまだ子供」だなと言う事でしょう。
そのことに気が付いた嬉子がこの最終巻でようやく「大人の魅力」を手に入れる様子が
実に見所だったと思っております。
奥さまは魔法少女 Kiss.2 [DVD]
<br /> 収録されてるのは第3話と第4話なのですが、第4話のラスト10秒が・・・ <br /> えーと、話を戻します。 <br /> ストーリーと構成、及び音楽に関しては完璧です。 <br /> 絵柄が・・・まぁ、あれですが、「大人に成りきれない大人」と「大人に成りたい大人」「大人に成りきった大人」 <br />そして、「純粋な子供」の対比が見事です。 <br /> 途中まで結構モヤモヤするんですよ。 <br /> しかしキッチリ落とします。 <br /> そのタイミングの取り方がまた見事でした。
奥さまは魔法少女 Kiss.4 [DVD]
登場人物それぞれのオーバーラップが見事。
対比法って言うらしいですが、キスを拒んで問題が発生した嬉子と「同じ場所」でさやかがキスをするか否かの判断を迫られる訳ですが、嬉子のその後を知っている者からすると、さやかのその後を何も言ってないのに正確に暗示できる。
まぁ、その暗示を敢えて切るという手法もありますが・・・
そして、なぜか魔法を使える保険医さん。
彼女もまた嬉子との対比が見事。
シナリオだけは本当に極上だと気に入っているしだいであります。
奥さまは魔法少女 3 (電撃コミックス)
アニメは一足早く終わってしまいました。マンガはこの巻でお終いです。舞台は山口県萩市(ワンダーランドとされていますが、風景が萩市のそれにそっくり)。神楽青年と嬉子さんが最後には結ばれます。そして、さやかは。基本はアニメ版に沿った内容ですが、若干の変更点があります。それは読んでからのお楽しみとしましょう。然し、こういう魔法物は良いですね。懐かしいような感じがして。個人的にはアニメよりコミックの方が楽しかったです。
魔法じかけの音楽帳~奥さまは魔法少女 オリジナル・サウンドトラック~
私は栗コーダーカルテットのファンなので彼らの作品にはいつも気をつけているつもりなのですが、この「奥様は魔法少女」は完全に見落としていました。今回は栗コーダー名義ではなかったので気がつかなかったのです。というわけで、アニメ本編を一度も見ずにこのサントラをレビューします。
栗コーダー・カルテットというと作曲は主に栗原氏の担当なのですが、今回の作曲担当は近藤氏、関島氏です。両氏が渋い作曲をすることは栗コーダーのマニアならよく知っていることでしょう。今回は両氏によるサントラ初挑戦となります。1曲はメンバーの川口氏の作曲です。演奏メンバーをみると栗原氏も加わっていて、なんだ、栗コーダーのメンバーが全員参加しているじゃありませんか(笑)。
曲の方も、リコーダーがメインのいつもの栗コーダー音楽です。栗コーダー名義ではないということに実は不安な予感がなかったわけではありませんが、良い方向に裏切られました。おなじみの栗原節でないのはすぐにわかるのですが、このサウンドはやはり栗コーダーの音なのです。栗原節を軽妙、ユーモアと表現するなら、このCDはしっとり、叙情的といった趣です。曲の順序は近藤氏、関島氏の担当が交互に並んでいます。iTunesなどで近藤氏のみ、あるいは関島氏のみのプレイリストを作って聴いてみると面白いかもしれません。
ということで、このCDは栗コーダーのファンなら安心して聴ける内容になっています。今までとは違った栗コーダーという意味ではファン必聴の推薦盤です。ちなみに演奏時間はなんと77分。たっぷり楽しめますよ。